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2020年02月22日

「漱石句集」より(ほとぎす)

           鳴くならば満月に泣けほととぎす

この句も、子規宛の手紙にある。
学年末の試験で落第した子規に、大学をやめないように励ました。
満月は卒業の意味。
  

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2020年02月21日

「漱石句集」より(東風)

          東風吹くや山いっぱいの雲の影

東風はこちと読み春風である。
山の木々も芽吹き、その山に雲の影が大きくかかっている。
明治二十三年、二十三歳の句である。
  

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2020年02月20日

「漱石句集」より(子規)

           帰ろうと泣かずに笑え時鳥

正岡子規が喀血し、見舞った。
時鳥は子規のこと。
時鳥は、不如帰(帰るに如かず)とも書く。
一種の言葉遊びだが、親友を励ます句になっている。
明治二十二年の作で、漱石俳句集の最初にある。
  

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2020年02月19日

「漱石俳句集」より



漱石は子規の影響で俳句を始めた。
後に、小説を書き文豪になった。
二刀流と言いたいが、俳句は余技である。
後世の俳人の評価は低いが、漱石らしい句に個性が表れている。
  

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2020年02月18日

「子規句集」より(葡萄・辞世の句)

           黒きまでに紫深き葡萄かな

有名な辞世の句の前に、この句があった。
よく写生されている句ではないか。
決して辞世の句になっても不名誉な句ではない。

朝顔や我に写生の心あり
(絶筆)

  

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2020年02月17日

「子規句集」より(秋)

           草花を画く日課や秋に入る

子規は臨終が近くなって、俳句をやめなかった。
それに加えて、草花を写生することも。
「草花を写生していると、造花を感じることができる」
子規の随筆の中にある言葉である。
  

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2020年02月16日

「子規句集」より(涼し)

どこ見ても涼し神の灯仏の灯


前書きに「京東山」とある。
仏の灯は清水寺、神の灯は八坂神社?
子規は、このあたりを散策するのが好きだった。
何度も足を運んでいる。
  

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2020年02月15日

「子規句集」より(雪)

         いくたびか雪の深さを尋ねけり


子規の代表作といってよい。
子規句集の中にも載っている。
床に臥すことが多くなってからの句ではないが、寒さもあり寝床に横になっていたのであろう。
縁側から離れた場所に寝ているから雪の様子がわからない。
家族に尋ねたか、客人に尋ねたかわからない。
何度も何度も気になって尋ねた。
郷土松山の言葉で。
 
  

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2020年02月14日

「子規句集」より(春)

             春惜しむ一日画をかき詩を作る

前書きに「幼児稽古画帖」とある。
ちいさな子供が絵を描くようなノートである。
ひねもす画や詩を書くことに熱中し、体の痛みを忘れるようにした。
本来なら春の雰囲気を味わいたかったと思う。
  

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2020年02月13日

「子規句集」より(霜)

病床口吟 (室外)
           朝霧に青き物なき小庭かな


朝霜が降りて外は寒い。緑の葉は霜に覆われて白くなっている。
子規が見た儘をメモに移しとらせている
。  

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2020年02月12日

「子規句集」より(土筆)

           家を出でし土筆摘むのも何年目


前書きに「律」に土筆採り誘われて行けるに、と書かれている。
律は子規の妹。
この句には説明はいらない。
  

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2020年02月11日

「子規句集」より(秋)

            湖の細り細りて瀬田の秋


湖はもちろん琵琶湖である。
水も瀨田の唐橋をくぐり、京都に保津川となって流れて行く。
秋もまた流れて行く。
  

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2020年02月10日

「子規句集」より(奈良の秋)

             行く秋や奈良の小寺の鐘を撞く

奈良の法隆寺の近くの茶屋で柿を食べながら、鐘の音を聞いた子規は
             柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺
の名句を作った。
小さな寺であるが、自分でも鐘を撞いた。
一度となく何度か撞いたのであろう。
秋も冬に向かって一日一日進んでゆく。
  

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2020年02月09日

「子規句集」より(行く秋)

           行く秋や一千年の仏たち


芭蕉の句に
           菊の香や奈良には古き仏たち
がある。先の大戦で奈良は空襲を受けることとなく仏たちも無事だった。
暮秋の中に仏たちを見ると感慨深いものがある。
  

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2020年02月08日

「子規句集」より(雑煮)

            塗椀の家に久しき雑煮哉

今年の正月は、毎年見ない塗椀で雑煮が出た。
まるで料亭で出された気分である。
家族への感謝の気持ちが、湧いてくる。
  

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2020年02月07日

「子規句集」より(元日)

             元日の行燈をかしや枕もと


いつもは枕元に行燈などして寝ることはない。
今日は、正月元旦。
家人が行燈を置く配慮をしてくれた。
元旦が特別な日のように感じられるのである。
  

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2020年02月06日

「子規句集」より(花火)

           雨雲に入りては開く花火かな

名月を見るのに、雲がないことを祈る気持ちに似ている。
雲が低く棚引いていると、花火が開くのが見えない。
それでも、団扇片手に花火の方向を見つめる
  

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2020年02月05日

「子規句集」より(藻)

            藻の花に鷺佇んで昼永し


藻の広がった池の中に、白く目立って鷺がいる。
飛びたとうとせず、池を離れない。
作者もその風景に眺め入っている。
昼がとりわけ永い気がしてくる。
  

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2020年02月04日

「子規句集」より(ぬかご)

ほろほろとぬかごこぼるる垣根かな

山芋の種になるのがぬかごである。
かたちは小さくとも蒸して食べると美味しい。
里山から鳥がこの垣根で糞をして成長したのだ。
蔓の先を掘れば成長した山芋が収穫できるかもしれない。
  

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2020年02月03日

「子規句集」より(燕)

           燕や酒蔵続く灘伊丹


灘、伊丹は、名酒の産地。
立派な蔵や土塀の家が並んでいる。
良い場所をを見つけてツバメは巣を作るのは毎年のこと。
働く人も無視している。
  

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