2021年04月18日
『芥川竜之介俳句集』より(夜長)
新しき畳の匂う夜長かな
畳替えをしてそこに寝るのだが、新しい畳の匂いが快い。
しかも夜長である。
芥川の知性に親近感を持っていた数学者の岡潔は、俳句に関心を寄せた。
畳の句がある。

青畳翁の頃の月の色
季語は、月である。
青畳の匂いのする部屋から月を眺めている。
その光は、翁(芭蕉)の頃の色でもある。
畳替えをしてそこに寝るのだが、新しい畳の匂いが快い。
しかも夜長である。
芥川の知性に親近感を持っていた数学者の岡潔は、俳句に関心を寄せた。
畳の句がある。

青畳翁の頃の月の色
季語は、月である。
青畳の匂いのする部屋から月を眺めている。
その光は、翁(芭蕉)の頃の色でもある。
2021年04月18日
2021年04月17日
2021年04月16日
『芥川竜之介俳句集』より(菊)
たそがるる菊の白さや遠き人

遠き人は、単に日常会えない人というだけの意味ではないだろう。
黄昏の白菊から連想するのは女性である。
そして片思いの人という気持ちを遠いは意味している。

遠き人は、単に日常会えない人というだけの意味ではないだろう。
黄昏の白菊から連想するのは女性である。
そして片思いの人という気持ちを遠いは意味している。
2021年04月15日
2021年04月14日
2021年04月13日
『芥川竜之介俳句集』より(春雨)
春雨や竹の中なる銀閣寺

銀閣寺は鹿苑寺が正式名である。
金閣寺と対比して銀閣寺として呼ばれた。
銀閣寺には何度か足を運んでいるが、竹の中という印象はない。
竹の垣根があったかもしれない。
時代が違うのでこの句のとおりなのであろう。

銀閣寺は鹿苑寺が正式名である。
金閣寺と対比して銀閣寺として呼ばれた。
銀閣寺には何度か足を運んでいるが、竹の中という印象はない。
竹の垣根があったかもしれない。
時代が違うのでこの句のとおりなのであろう。
2021年04月12日
2021年04月11日
2021年04月10日
2021年04月09日
2021年04月08日
『芥川竜之介俳句』より(霞む海)
徐福去って幾世そひるを霞む海
徐福は、始皇帝に命ぜられて不老長寿の秘薬を求めて日本に渡った伝説の人物である。
成果はもちろんなかったが、それから幾年立ったであろう。
春の昼霞のように今見ている海のように伝承として残っているだけだ。
徐福は、始皇帝に命ぜられて不老長寿の秘薬を求めて日本に渡った伝説の人物である。
成果はもちろんなかったが、それから幾年立ったであろう。
春の昼霞のように今見ている海のように伝承として残っているだけだ。
2021年04月07日
『芥川竜之介俳句』より(百合)
藁屋根の百合の花咲く小家かな
藁ぶき屋根の小さな家の屋根に百合が咲いている。
何処から種がとんできたやら、鳥が運んできたやら。
藁も古くなり拭き替えないといけない時期になった。
藁ぶき屋根の小さな家の屋根に百合が咲いている。
何処から種がとんできたやら、鳥が運んできたやら。
藁も古くなり拭き替えないといけない時期になった。
2021年04月06日
2021年04月05日
2021年04月05日
2021年04月04日
2021年04月04日
2021年04月03日
『高浜虚子句集』より(焚火)
焚火かなし消えんとすれば育てられ

庭や道路のそこかしこから集められて焚火にするのだが、火力も落ちて消えかかりそうになる。
またあたらしい落葉をかけて火を燃やす。
それを育てると言っている。
消えそうになるのを悲しとも言っている。
焚火というものをよくスケッチしている。

庭や道路のそこかしこから集められて焚火にするのだが、火力も落ちて消えかかりそうになる。
またあたらしい落葉をかけて火を燃やす。
それを育てると言っている。
消えそうになるのを悲しとも言っている。
焚火というものをよくスケッチしている。