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2021年04月20日

『芥川竜之介俳句集』より(落葉)

                  拾得は焚き寒山」は掃く落葉


寒山拾得は画材として良く描かれる。
漱石にも寒山拾得の句がある。
その句では、蜂に刺されたのだが、この句では落葉焚きの役割分担ができている。
  

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2021年04月19日

『芥川竜之介俳句集』より(凩)

                 凩や目刺しに残る海の色


この句は、芥川の秀句として良く取り上げられる。
凩に吹かれ、日干しにされる鰯を詠んでいる。
海の色が芥川の感覚である
  

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2021年04月18日

『芥川竜之介俳句集』より(夜長)

         新しき畳の匂う夜長かな

畳替えをしてそこに寝るのだが、新しい畳の匂いが快い。
しかも夜長である。
芥川の知性に親近感を持っていた数学者の岡潔は、俳句に関心を寄せた。
畳の句がある。


青畳翁の頃の月の色

季語は、月である。
青畳の匂いのする部屋から月を眺めている。
その光は、翁(芭蕉)の頃の色でもある。
  

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2021年04月18日

『芥川竜之介俳句集』より(霧)

                 夕焼や霧引く沢の檜林


霧が沢にかかっていたが、夕焼けになって、今まで霧で見えなかった檜林が姿を現した。
夕焼けの色と霧の色との組み合わせが美しい。
  

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2021年04月17日

『芥川竜之介俳句集』より(野分)

                 静かさや野分の中に出づる月


野分は台風である。
台風の目という風も収まり、雨雲がなくなる瞬間がある。
その時に月が出た。
  

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2021年04月16日

『芥川竜之介俳句集』より(菊)

                  たそがるる菊の白さや遠き人


遠き人は、単に日常会えない人というだけの意味ではないだろう。
黄昏の白菊から連想するのは女性である。
そして片思いの人という気持ちを遠いは意味している。

  

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2021年04月15日

『芥川竜之介俳句集』より(麦刈り)

                 麦刈りし人のつかれや昼の月


ひたすら麦を刈る人がいる。
空には月があり、日ざしも強い。
麦刈りは、夏の労働である。
疲れるだろうと、容易に想像ができる。
  

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2021年04月14日

『芥川竜之介俳句集』より(

                 朝焼くる近江の空やほととぎす


日が昇り始める近江の空にほととぎすが飛んでいるのが見える。
姿ははっきりしないが、ほととぎすに違いない。
  

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2021年04月13日

『芥川竜之介俳句集』より(春雨)

                 春雨や竹の中なる銀閣寺


銀閣寺は鹿苑寺が正式名である。
金閣寺と対比して銀閣寺として呼ばれた。
銀閣寺には何度か足を運んでいるが、竹の中という印象はない。
竹の垣根があったかもしれない。
時代が違うのでこの句のとおりなのであろう。
  

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2021年04月12日

『芥川竜之介俳句集』より(花火)

                 夜も避暑地籐椅子に見る花火かな


海あるいは山の別荘地で花火が打ち上げられた。
避暑地でくつろぐために座る籐椅子で見るのも亦良い。
  

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2021年04月11日

『芥川竜之介俳句集』より(花火)

                 片恋もなんの花火とくだけけり


片思いの自分がいる。
花火を見ているとその想いさえ砕けて散ってしまう。
芥川の場合、花火を観るのではなく、自分の心を見つめている。
  

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2021年04月10日

『芥川竜之介俳句』より(花火)

                  花火より遠き人ありと思ひけり


花火は空高く上がり、離れた場所で開く。
ただそう思って見ているが、その花火より遠くに想いの人がいる。
そんな気持ちが、自然と湧いてくる。
  

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2021年04月09日

『芥川竜之介俳句』より(風光る)

                 桑一村麻一村や風光る

桑の畑が多いところに一村。
麻の畑が多いところに一村。
二つの村があるように見える。
その上を春風が吹き、春の日が桑や麻を照らしている。
  

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2021年04月08日

『芥川竜之介俳句』より(霞む海)

                  徐福去って幾世そひるを霞む海

徐福は、始皇帝に命ぜられて不老長寿の秘薬を求めて日本に渡った伝説の人物である。
成果はもちろんなかったが、それから幾年立ったであろう。
春の昼霞のように今見ている海のように伝承として残っているだけだ。
  

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2021年04月07日

『芥川竜之介俳句』より(百合)

                 藁屋根の百合の花咲く小家かな

藁ぶき屋根の小さな家の屋根に百合が咲いている。
何処から種がとんできたやら、鳥が運んできたやら。
藁も古くなり拭き替えないといけない時期になった。
  

Posted by okina-ogi at 17:19Comments(0)書評

2021年04月06日

『芥川竜之介俳句』より(穂蓼)

                   砂遠し穂蓼の上に海の空

海岸までの砂浜は遠い。
砂浜べりに蓼があった。
穂蓼の上に海の空がある。

  

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2021年04月05日

『芥川竜之介俳句句集』より(秋の夕日)

海なるや秋の夕日の黍畑


海の見える場所の近くに黍畑がある。
秋の夕日に照らされてやがて日没になる。
俳句を構成しているものの色彩がゴッホを連想させる。
  

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2021年04月05日

『芥川竜之介俳句句集』より(ひなげし)

ひなげしや夜ごと夜ごとのあけやすき


ひなげしは、ポピーともいうし虞美人草とも呼ばれている。
咲き始めると毎日眺めるのが楽しみになる。
夜が短く感じる。
  

Posted by okina-ogi at 13:39Comments(0)書評

2021年04月04日

『芥川竜之介排句集』

             
句集の表紙には「余技は俳句の外には何もない」と語った芥川竜之介は、終生俳句に格別の思入を持続た。  

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2021年04月04日

『高浜虚子句集』より(秋の雨)

                  破れ傘さして遊ぶ子秋の雨

秋雨が降っているので、子供は傘をさしているが、破れているのであまり役に立たない。
それでも何の遊びかわからないが、夢中で遊んでいる。
  

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