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2019年11月15日

「子規句集」より(心太)

茶屋ありや山辺の水の心太

山から湧き出た水に心太がしたしてある。
さも冷たそうで注文した。
やはり予想に類わない冷たさである。
  

Posted by okina-ogi at 09:59Comments(0)書評

2019年11月14日

「子規句集」より(冬枯れ)

          恋にうとき身は冬枯るる許りなり
子規27歳。
恋する女性はいたと思うが。心境を詠んでいる。
恋心にふさわしい季語は冬枯れであるというのである。
心象写生句というべきか
。  

Posted by okina-ogi at 08:22Comments(0)書評

2019年11月13日

「子規句集」より(涼しさ)

           涼しさや平家亡びし波の音


関門海峡、壇ノ浦の海岸か。
近くには、赤間神宮があり、安徳天皇をお祀りしている。
同じ年の句に
           
           すずしさや須磨の夕波横うねり
がある。源平の合戦の場所である。
  

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2019年11月12日

「子規句集」より(雉)

           雉鳴くや雲裂けて 山あらわなる


雉の声は甲高い。
その声のためではではなくても雲が裂けて山があらわれる。
その山に雉もいるのだろう。
  

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2019年11月11日

「子規句集」より(春の風)

          堂の名は皆忘れけり春の風


「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」子規の代表作である。
しかし、法隆寺の中に何々堂という建物があり、藤原氏が創建した興福寺も様々な堂がある。
春風に吹かれてその名を皆忘れてしまったというのである。
  

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2019年11月10日

「子規句集」より(春の雨)

宇治川やほつりほつりと春の雨


宇治川のほとりには、平等院などがあって観光地になっている。
桜の木も沢山植わっていて花見客も多い。
「ぽつりぽつり」でなく「ほつりほつり」という表現が好い。
そう言われると雨粒も小さいと感じられる。
濡れても良いという気もしてくる。
  

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2019年11月09日

「子規句集」より(春)

         春や昔十五万石の城下哉


子規は、士族であった。
松平氏が治めた親藩であった。
明治になって藩は廃止になったが、春になって城下町に思いを寄せた。
城は小高い丘にあって石垣が高い。
  

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2019年11月08日

「子規句集」より(裏白)

           名こそかわれ江戸の裏白京の歯朶


歯朶は、正月飾りに使う植物のことであるが、葉の裏が白なので江戸では裏白と呼んでいる。
正月飾りに関心がないので松飾りくらいしか知らない。
  

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2019年11月07日

「子規句集」より(枯萩)

枯萩や日和定まり伊良古崎


伊良古崎は、伊良湖崎。
渥美半島の岬である。
後年、島崎藤村によって「椰子の実」の詩が作られた場所である。
芭蕉もこの地を訪ねている。
冬便りの日、荻が枯れて茂っている。
荻は、芒に似た草である。
句や短歌に詠われることは少ない。
  

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2019年11月06日

「子規句集」より(雪)

         一村は雪に埋もれて煙かな


大雪が降ったのであろう。
外に出る人もなく、皆家に籠もっている。
暖を取る囲炉裏の煙だけが立ち登っている。
白川郷の雪景色を連想する。
  

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2019年11月05日

「子規句集」より(螽)

          我袖に来てはね返る螽かな


稲穂が実った田にはたくさんの蝗がいる。
雄は小さく、雌は大きい。
子供の頃、蝗取りに夢中になった。
佃煮にできるからである。
蝗の背中を草の茎でさして袋に入れた記憶がある。
作者には捕獲の気持ちがなく、飛びついてくる蝗に驚いている。
  

Posted by okina-ogi at 09:14Comments(0)書評

2019年11月04日

「子規句集」より(赤蜻蛉)

赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり


筑波山はそれほど高い山ではないが、独峰で関東平野からよく目立つ山である。
稲田も実りの季節を迎え、赤蜻蛉がスイスイと飛んでいる。
雲もなく山もその姿を隈なく見せている。
  

Posted by okina-ogi at 10:24Comments(0)書評

2019年11月03日

「子規句集」より(星月夜)

           禅寺の門を出づれば星月夜


  夜の禅寺である。和尚を訪ねたのか、その寺で句会があったのか。
寺の門を出るとと、そこが高くなっていて家々の上に多くの星が見える。
きれいな星月夜である。
  

Posted by okina-ogi at 09:31書評

2019年11月02日

「子規句集」より(稲舟)

稲舟や野菊の渚蓼の岸
  
   川を使って稲を運んでいる。
その川辺には野菊や蓼が見える。
「野菊の渚蓼の岸」が調子良い響きになっている。
          
           稲摘んで車押しゆく親子かな
こちらは陸路を車で運ぶ。
子規の時代の荷物を運ぶ車は、想像できないが、子供が押し、親が引っ張っている風景が浮かぶ。
いずれも稲の収穫の一コマである。
  

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2019年11月01日

「子規句集」より(掛稲)

           掛稲や野菊花咲く道の端


「掛稲」と「野菊」は季重ねになるが、掛稲が主人公である。
野菊は、刈り取られて稲架に掛けられてるいる風景に添えられている。
           掛稲に螽飛びつく夕日かな

これも掛稲」と「螽」が季重ねになっているが、掛稲が季語である。
  

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2019年10月31日

「子規句集」より(葉鶏頭)

          うつくしき色見えそめぬ葉鶏頭


子規は、鷄頭の花が好きだった。
自宅の庭(子規庵)に植えて楽しんだ。
         鷄頭の一四五本もありぬべし
は「子規句集」入っていない。
編集した高浜虚子は、この句を評価しなかった。
逆に短歌の斎藤茂吉は評価し、今日、子規の秀句として人口に膾炙されている。
  

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2019年10月30日

「子規句集」より(萩の花)

         地に引くや雀のすがる萩の花


   雀が萩にとまっている。
その重さで萩の枝が地面についてしまいそうである。
萩と雀の組み合わせが面白い。
萩の寺である新薬師寺でこんな風景を見たような気がする。
  

Posted by okina-ogi at 08:38Comments(0)書評

2019年10月29日

「子規句集」より{秋の山)

       信濃路やどこ迄つづく秋の山


子規は、信州まで足をのばしている。
故郷の松山と違って、山並みは高く、麓の山々の紅葉が美しい。
どこまで行っても山又山である。
  

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2019年10月28日

「子規句集」より(秋の雨)

紫陽花や青にきまりし秋の雨


紫陽花というと梅雨の時期に咲き、夏の花だと思っていたが、長く咲いているので秋になっても花をつけている。
その花の色が青だったのである。
それも秋の雨と関係があると考えたのである。
季語は秋の雨である。
  

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2019年10月27日

「子規句集」より(鳥帰る)

湖青し雪の山々鳥帰る


どこの湖だろう。
雪に覆われた山がある。
多くの渡り鳥がいて、やがて飛び去っていく。
猪苗代湖を想像した。
雪の山は、磐梯山である。
  

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