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2014年02月28日

本日発売!

『日本語誕生の時代―上野三碑からのアプローチ』熊倉浩靖著 雄山閣
                2,750円+税


 著者は、群馬県立女子大学教授で群馬学センター副センター長である。『古代東国の王者―上毛野氏の研究―』以来の専門書。古代の上州を中心とした研究は、著者のライフワークのようになっている。歴史を表層的にしか知らない門外漢にとっては、難解な内容であるがその考察には、根拠がある。彼の住んでいる高崎市山名の近くに、古碑が3基あり、「山ノ上碑」、「多胡碑」、「金井沢碑」がそれである。
 明治になって、最初の県令になった楫取素彦は、教育、歴史、文化を県政の基本に置き、これらの碑を保存する重要性を認めた人であることも書かれている。吉田松陰の親友で妻二人は、共に松蔭の妹である。来年の大河ドラマは、彼女らを主人公にしている。
 国家が成立するためには、国語の存在が大きい。本のタイトルでわかるように日本語の誕生に視点を置いている。多くの日本人が万葉集や古事記を古典にして古代を考えるのが普通であるが古代の碑文を分析し、その時代に生きた人々もからませながらその実態を解き明かそうとする試みは、大変な作業に思われる。本を贈呈されたお礼の葉書に、「ビックバンを知るために物理学者が素粒子を調べるようなものだね」と書いた。
 2月28日が販売日だから、消費税が8パーセントのうちに購入することをお薦めしたい。
  

Posted by okina-ogi at 14:27Comments(0)書評

2014年02月28日

雪の五合庵

 


 越後は雪国。国上山に庵を結んだ良寛さんは、雪の中どう暮らしていたのだろう。最近の山梨や北関東を襲った大雪で孤立世帯が問題になった。西行さんだって、吉野山のかなり高い場所にある庵に住んだ。大雪が降る日もあっただろう。人力で除雪して救出するなんて話にはならない。さすが、高齢になって良寛さんも山を降りたが、現代人は、こんなつまらない想像をする。
  

Posted by okina-ogi at 08:57Comments(0)日常・雑感

2014年02月27日

大雪による農業用ハウスの倒壊

 
 関東地方では、50センチを超える雪で、農業用のハウスが倒壊し、大きな被害を出している。想定外の積雪と、天気予報を楽観視したこともあるが、倒壊を防ぐことは難しかったと思う。個人的な記憶であるが、50年近く前、家が農家でハウスのキュウリ栽培をしていた。大雪が降った年があった。50センチは降らなかったが、父親に連れられてビニールハウスの雪落としをしたことがあった。夜中過ぎまで付き合わされた覚えがある。翌朝見るとハウスは無事だったが、今回はその時以上の雪である。
 政府は、緊急対策としてハウス再建のために補助金を考えているようだが、農業経営者の高齢化が進み、後継者のいない農家では、縮小か廃業を考えざるを得ないと言っている。一時的に野菜が高騰するというような短期的な問題ではない。TPPもあり、農業経営者は試練の時を迎えている。
 ハウス内の作物(子供)は駄目になるが、母体(ハウス)を守るために、ビニールを割いて雪を落とすというような判断した農家はなかったか。手塩に掛けた農作物を放棄することは辛いけれども、ハウスの再建には多額の費用がかかることを考えると。梅林の梅の枝が何本か折れた梅農家とは比べ物にならない被害である。
  

Posted by okina-ogi at 17:19Comments(0)日常・雑感

2014年02月26日

2・26

 昭和11年2月26日早朝に起こった青年将校を首謀者とする、軍事クーデター事件。結果は、未遂に終わったが要人が殺され、首謀者の多くは銃殺刑になった。殺された一人斉藤實は、内大臣であったが天皇の信任が厚かった人物である。奥州市の出身で記念館を訪ねたことがある。侍従長であった鈴木貫太郎は重傷を負ったが、奇跡的に命をとりとめ、後に内閣を組織し、日本を終戦に導いた。鈴木貫太郎の記念館は、関宿にあり数年前訪問した。群馬県にゆかりのある人物でもある。
 

 2・26事件の日、東京は雪が降った。関東地方は、一週間前の大雪が溶けず、あちらこちらに残っている。汚れた政治を、雪のように白くするという純粋な精神も背景に流れていたのかも知れないが、軍隊が、標的にした要人を殺すというのはいかがなものか。血を流さずにも政治は変えられる。鈴木貫太郎と青年将校の一人、安藤大尉は意見を交わしたことがあった。長時間の対話であったが「軍人は政治に関与してはならない」と鈴木貫太郎は、丁寧に話したと言われている。
  

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2014年02月24日

ゴルフ場の除雪の現状

 
 
 


 某ゴルフ場の除雪状況です。山の南面のためか、かなり解けている感じですが、プレーは数日はできそうもありません。よく見ると、除雪車が雪かきをしている様子。人力だけかと思っていたのですが、早く再開するには機械の導入も必要になるのでしょうね。
  

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2014年02月24日

2・22(猫の日)

 2月22日は、猫の日だそうな。何ということはない、語呂合わせ。我が家の猫などは、歴代野良猫なので、誕生日など解るはずがない。年齢すら解りかねる。猫の日のことは、娘から教えられて知ったのだが、特別なお祝いしてあげるのも良いと思って、買い物で刺身を奮発することにした。二匹在住しているが、少量のもので充分。スーパーの閉店近くだったので3割引きで買えたという。数ヶ月前、同じ割引の刺身でジンマシンが出たので、こちらは手をつけるつもりはない。二匹は、嬉しそうに食べている。先住の高齢猫は、歯が少ないので食べにくそうにしている。その分まで若猫が食べようとする。弱肉強食の世界であるが。娘が見かねて若猫を捕まえた。  

Posted by okina-ogi at 12:53Comments(0)日常・雑感

2014年02月23日

ゴルフ場の除雪


 雪のゴルフ場のことが気になっていたら、偶然、以前ゴルフ場の厨房で働いていた職場の人に会って、除雪はどうしているのか聞いてみた。ゴルフ場によって多少は違うのだろうが、コースの除雪は重機は使わないようだ。コースが傷んでしまう。ということは、人力に頼ることになるが、広大な面積である。グリーンあたりを優先して除雪し、フェアウエイは、砂をまいたりして溶けるのを早くするのだという。
 昔、中学校の国語の教科書で読んだ記憶があるのだが、雪の博士と言われた中谷宇吉郎が北大の教授をしていた頃、耕作地の雪を効率よく除雪する方法も砂だった。人力ではなく、爆薬で吹き飛ばす方法だったような記憶がある。黒い物は、太陽光を吸収することに着眼した発想で、ゴルフ場では、墨汁も使用するようだ。
  

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2014年02月22日

雪のゴルフ場

 今回の大雪で、北関東や山梨のゴルフ場は、例外なくクローズになっているはずです。家の近くにも何箇所かゴルフ場がありますが、到底営業できる状態ではありません。大雪になった前週の雪のことを考えると2月は、月の半分以上が営業できないということになります。ゴルフ愛好者としては、プレーができないことは残念なのですが、ゴルフ場の経営のことが気になります。
 まずは、どうしたら早く雪を消すことができるのかという素朴な疑問です。大量の雪を除雪してもコース脇に置いたのでは、再開後のプレーに影響するでしょう。池に落とすのも限界があります。おそらく今回のような積雪は想定外でしょう。雪のゴルフ場がどうなっているかを調べていたら、山梨県の境川カントリー倶楽部のブログが目に入りました。お手上げ状態のようですね。
 次は、従業員の労務管理はどうなっているのか。年休を付与するのに計画的年休付与の協定ができているのか。休業手当は支給するのか。などということが頭に浮かんできます。なじみのコースの古くから親しくしている支配人さんに、再開後好学のために聞いてみようと思います。
  

Posted by okina-ogi at 12:12Comments(0)日常・雑感

2014年02月21日

捨の旅路

「世の中に捨てて捨てえぬ心地して 都離れぬ我が身なりけり」
 
 西行法師ですら世の中を捨てるということは、大変だったのだから人は生活のためには社会で生きていかなければならない。週刊誌などはめったに買わないし、理容店や歯医者で斜め読みするくらいで、真に受けて考えるような内容になっていないのが大半である。新聞の下蘭に週刊誌の広告があって、興味のある見出しを目にした。その記事を読んでフェースブックに紹介した友人がいた。それを見て自身も実行していると書いている。その見出しは「60すぎたらどんどん捨てなさい」となっている。
 世を捨てるのではなく、物を捨てるのである。このことを実行している友人がいて、他人から見たら不要とも思えない品々を宅急便で送ってきた。本人は、有効に使ってもらえれば良いと達観している。お礼もいらないと念を押された。
将棋の話になった。「凝り形」という言葉がある。駒同士が邪魔していて、駒を捨てないと詰まないということがある。そのことと似ている。へんな執着があって、なかなか捨てられないために部屋も、生活様式も一向に変わらないという事がよくある。そういう自分自身も例外ではない。本などはなかなか捨てらないが、学生時代に学んだ専門書はいらないし、職場に関する専門書もいらない。春になったら、大学教授である彼の研究室に少しずつ送ることにした。学生が持って行ってくれるという。役に立てばよい。
 「捨の旅路」というのは、数学者岡潔の言葉である。心の問題であって、自分というものをなるべく後にする。自我を捨てるというのは物を捨てるより難しい。
  

Posted by okina-ogi at 12:51Comments(0)日常・雑感

2014年02月20日

心に浮かぶ歌・句・そして詩145(後藤静香『権威』より)

一人一人が

一人一人がみんな高くなることだ
一人一人がもっと反省することだ
一人一人が自分の心をもち
自分の道をゆくことだ
一人一人が和やか心をやしない
たがいに助けて働くことだ
日本の前途は
一人一人の心できまる

後藤静香『権威』より

ケネディー大統領が演説で述べたように「みなさんが、アメリカに何かを求めるのではなく、何が自分でできるかを考えてほしい」ということだ。
  

Posted by okina-ogi at 08:59Comments(0)日常・雑感

2014年02月19日

心に浮かぶ歌・句・そして詩144(後藤静香『権威』より)


波紋

静かな池に小石を投げよ
まるい波紋が
大きく大きくひろがって
どこまでも延びてゆく
人間の考えも行いも
善悪ともに
ひとたび動いた心の波は
永遠にのびてゆく
時間をこえ、空間をこえて
無限にひろがってゆく
正しい波、よろこびの波の源(みなもと)をつくれ

後藤静香『権威』より

「小さな親切運動」というのがあった。小さな善意も、長く大勢の人が行えば、社会に浸透する。

 大雪で多くの車が立ち往生。食べ物の心配をしていた時、パンを運んでいた運転手が、無料で配った。ネットに発信され、多くの人に感動を与えた。
  

Posted by okina-ogi at 09:10Comments(0)日常・雑感

2014年02月18日

『日本古代文化』和辻哲郎 岩波書店 600円 昭和47年版

 学生時代に購入した本を何十年振りかで読み返してみた。『倫理学』岩波文庫といった専門書に近い著書は読もうとは思わないが、『風土』や『古寺巡礼』は、座右の書に近い。数回は読み返している。最近、随想集も読んだが、読みごたえがあった。
 内容が、学術専門書のようで、基礎知識がないと読みにくいと思い、関心のもてそうな項目を選んで読んでいるので、書評などは当然書けないのだが、『古事記』の批評は、和辻哲郎らしいと思った。ブログのキャラクターにしている大国主の命については、益々好きになった。
 日本の古代人の感性についても触れているのだが、自然児のように現在の道徳心からかけ離れたところがあっても素直で陰湿なところが少ない。残虐というよりは、優しさがあり、大国主の命などは典型的な英雄として描かれている。騙されて、2回も死んで蘇生しているところは、キリスト以上である。週末は、雪で外出も困難だろうから、読了できるようにしたい。
  

Posted by okina-ogi at 09:02Comments(0)書評

2014年02月16日

関東大雪害(2014年2月)

関東大雪害
 こう新聞の見出しに載っても良い大雪が、二月一四日から一五日早朝にかけて関東地方を襲った。前橋市では、70センチを超え、埼玉の熊谷市でも60センチを超えた。甲府市では1メートルを超して明治からの観測史上最高の積雪になった。北陸、東北や北海道の雪国では、別に驚くほどの積雪ではないのだろうが、冬にそれほど雪の降らない関東では、パニック状態になる。


 朝起きて見ると、庭先には今まで見たことない雪が積もっている。公道は除雪されておらず、車は走れそうもない。郵便受けにいつもなら届いている新聞もない。家に隣接して梅林があるが、枝に雪をかぶり今にも折れそうになっている。裏庭の犬小屋は、まるでカマクラのようで、犬が寒そうに入口からこちらを見ている。
 長男の二階の部屋の廊下前を寝場所にしている、最近我が家に住み込んだ黒猫の「捨松」(子猫の雌)が階段を勢いよく降りてきた。居間のストーブを点けると、走り回る。文部省唱歌の「雪」を思い出した。二番の歌詞は、犬と猫が逆になっている。
雪やこんこ 霰やこんこ。
降つても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駈(か)けまはり、
猫は火燵(こたつ)で丸くなる。
 テレビをつけると、鉄道が不通になり、成田や羽田の航空機に欠航がでている。高速道路の通行止めと、移動手段がマヒ状態である。もうすぐ、家の前の長野新幹線の上りの始発が通過するのだが、不通になっている。停電も報道されているが、幸運なことに我が家は停電を免れている。この日は、出勤日になっているが、この状態では出勤も無理である。雪は吹雪になり降り止む様子もない。職場は、歩いても二・三時間かかる。しかもこの雪の深さではたどり着く自信がない。電話をすると通じない。停電があったらしい。管理者から携帯で電話があって、休みの許可が出た。

 
今日は、家に閉じこもらざるを得ない。子供たちも出勤ができないので、珍しく家族して家で過ごす機会ができた。玄関から道路までの庭先の除雪作業と犬小屋の除雪、ベランダの屋根が雪の重みで倒壊しないように雪おろしになった。朝食を済ませて、フェースブックを覗いてみると、雪情報が寄せられている。車庫が倒壊したり、高崎市街地のアーケイド街の屋根が落ちたというニュースも写真で見ることができる。
 まるで関東大雪害である。我が家は、高台の果樹園の中にあり、スーパーのある国道までは坂道になっていて車では買い物ができない。ちょっとした陸の孤島になっている。この分だとスーパーも休業しているかもしれない。今日明日の食糧はなんとかなるが、珍しく長男が買い物役になってくれた。残念ながら酒屋さんは閉まっているとの携帯電話があった。贅沢は言えない。休肝日で良い。
 ソチの冬季オリンピックも日本選手の活躍で盛り上がっている。テレビに食い入って楽しむ余裕はない。自然の力には、太刀打ちできないが、明日には太陽の力で雪が溶けてくれることを願うしかない。せめて週末の雪だったので、仕事に支障が少なく済みそうだが、来週の出勤に備え、車の装備は万全にしておきたい。それにしても、雪深い地方の人の逞しさを実感した。二日連続で朝刊は届いていない。郵便物も届かない。この程度の不便さは、甘受しておこう。
  

Posted by okina-ogi at 14:12Comments(0)日常・雑感

2014年02月15日

心に浮かぶ歌・句・そして詩 144

「雪」   文部省唱歌
1.雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降つては降つては ずんずん積(つも)る。
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
枯木(かれき)残らず 花が咲く。


2.雪やこんこ 霰やこんこ。
降つても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駈(か)けまはり、
猫は火燵(こたつ)で丸くなる。

昨日から、今朝にかけて関東地方は記録的な雪になった。70センチ以上というのは生まれてこの方記憶にない。朝起きて庭先を見たら、梅林の梅の木が雪をかぶり、今にも折れそうである。犬小屋は、まるでカマクラのようで、寒そうに犬が顔をのぞかせている。家の中では2階から猫が下りてきて、居間を駆け回っている。まるで、童謡とは反対の風景である。
  

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2014年02月14日

心に浮かぶ歌・句・そして詩143(後藤静香『権威』より)

「連鎖」

死はかなし
されど
天より出でたるもの天に帰る
いのちは人間によって作られず
ただみ旨のままに―
たれがこれ以上を言いうるものぞ
愛するもの逝きて
現世と霊界との連鎖ができる
眠ったものは
いつもそばにいる

後藤静香『権威』より

著者のように死を受け止められれば、生も充実するに違いない。
  

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2014年02月13日

2.12

 9.11(同時多発テロ事件)、3.11(東日本大震災)という言い方が固有名詞になっている。私にとっては、2.12という忘れない思い出の日がある。37年前、昭和52年2月12日の午後のことである。
 著名な数学者であった岡潔先生の自宅を訪問し、直接話しを聞くことができた。コンタクトを取ったのは大学時代のクラブの後輩で、3人で訪ねたのである。私が先生の正面で話をきくことになった。約1時間に及ぶ話の内容はほとんど覚えていないが、真剣に語るその姿は、今も鮮烈な情景として残っている。
 岡潔先生は、翌年他界されたが、お会いした日の印象は消えず、先生に惹かれた人達の集い「春雨忌」に参加し、交友を深めている。
  

Posted by okina-ogi at 13:00Comments(0)日常・雑感

2014年02月12日

心に浮かぶ歌・句・そして詩142(後藤静香『権威』より)

「深さ」

深さのない生涯はさびしい
カントはその町以外に
ただ一歩も踏み出さなかった
キリストの伝道区域は
わずか方二里であった
あえて問う 活動とはなんの謂(いい)ぞや

あれを見よ深山の奥に花ぞさく
    まごころつくせ人知らずとも
人生は広さよりも深さである

後藤静香『権威』より

 「人生は広さよりも深さである」と言い切られると反論もしたくなる。現在、東京都知事選挙が行われて、選挙運動の真っただ中である。知名度が当選に結びつくと言われている。政治家になるためには広さも必要であろう。
しかし、政治家を志す人に識見、政策の深さが求められるのは当然で、有権者の人物を見抜く力も求められている。そのためには、有権者にも政治への関心の深さが必要になる。
人が人生の中で何を掘り下げるかが問題になる。深く掘ったが、温泉が湧かなかったということもある。せっかく深さを人生に求めるならば、それが何かということになるが、誰が詠んだかわからない、この和歌に出てくる「まごころ」ということになるが、そこにたどり着くのは大変そうである。
  

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2014年02月11日

確定申告

 今年も確定申告の季節が近づいています。電子申告ができるというので、昨年登録してチャレンジ、苦闘の末還付請求ができました。高齢者には、脳出血のリスクがあると、皮肉交じりの感想を税務署のアンケートに書きましたが、今年も同じ感想を書こうかと思いました。日本の税制が複雑だからということもあるでしょうが、税務署の配慮が感じられません。納税する時に、電子申告をしても納付書が送付されて来ないようです。手続きが簡易になるのは、税務署にとっては、メリットがあるのでしょうが、電子申告はそう簡単ではありません。特にサラリーマンを退職した高齢者には。
 脱税など毛頭するつもりはありませんが、申告がもっと簡単にできないものか。友人に税理士や公認会計士がいるので、仕事を奪うようなことは言いたくないのですが、簡単に税金が納められないものかと思います。消費税で納める方が簡単などと考えてしまいます。
  

Posted by okina-ogi at 13:06Comments(0)日常・雑感

2014年02月10日

「やさしいクラシック音楽会」

2月9日(日)午後2時開催。会場は榛名文化会館(エコール)
指揮者:船橋洋介
管弦楽:群馬交響楽団

1部
「ペールギュント」第一組曲「朝」より
朝のさわやかな気分が伝わってきます。
「剣士の入場」
運動会などで良く耳にします。
喜歌劇「天国と地獄」
あの文明堂のコマーシャルに使われた曲。
「ベルガマスク組曲」より「月の光」
フィギアスケートの浅田真央選手の演技の曲にも使われました。
タイスの瞑想曲
音楽会で良く演奏される曲で好きになりました。
「はげやまの一夜」
不気味な感じがする曲ですが、よく聞く曲です・
2部
「運命」
ベートーベンの交響曲。「ジャジャジャーン」という音色と言えばわかる有名な曲。群響の得意な曲らしいです。35分の演奏です。通しで生演奏で聴いたのは初めてかもしれません。


  

Posted by okina-ogi at 17:41Comments(0)書評

2014年02月09日

福島復興(2014年2月)

福島復興
 東日本大震災から三年近くなった二月五日、一泊二日で福島県を旅行した。場所は、いわき市にある「スパーリゾートハワイアンズ」である。一行様一二名のバス旅行である。メンバーは職場の従業員。社員旅行は、最近では珍しくなった。そのため、観光地の旅館やホテルは苦戦を強いられている。企画は、従業員会で職員の希望に合わせ、時季を分散して、内容も多彩である。銀座の歌舞伎座が新築され、歌舞伎の観劇ツアーに申し込んでいたが、日が変更になり不参加となり、この旅行に乗り換えた。職員との親睦は、大事だと思っている。
 

 「スパーリゾートハワイアンズ」。耳慣れない名称だが、我々世代だと「常盤ハワイアンセンター」と言えば分かりやすい。常盤炭鉱が閉鎖され、従業員の再雇用を考え、一大リゾートセンターとして昭和四十一年にスタートし、フラガールのハワイアンダンスを売り物にブームを起こし、事業を成功させた。しかし、全国各地の団体旅行客の減少はこの施設も例外ではなかった。それに追い打ちをかけたのが、先の東日本大震災であった。建物は大被害を受け、福島第一原発の事故も加わり閉館に追い込まれた。
 
 それから三年後、施設は見事に復興している。平日とはいえ、宿泊客は多かった。老若男女に偏りはない。それぞれに魅力あるサービスを用意しているということなのだろう。体験してみるとそのことがわかる。
 
 「スパーリゾートハワイアンズ」に到着したのは、十二時近くでチェックインには早いが、一時になればできるという。普通のホテルや旅館なら、三時と言うのがお決まりであるが、二時間も早い。その分、館内の施設を利用できる。フラダンスも鑑賞できたが、温水プールで充分泳ぎ、各種の温泉にも浸かることができた。その後の宴会だから、出されたものも美味しくいただくことができた。お酒も従業員会の負担で飲み放題という嬉しいおまけ付きである。昼間の体力消耗で、宴会後は部屋に帰り就寝。同部屋の若者は、二次会に繰り出し午前様もいたらしいが、こちらは夢の中である。
 
 翌日は、小名浜漁港を目指す。「スパーリゾートハワイアンズ」からそれほどの距離ではない。港町の津波被害の復興状態も気になっていた。単調な海岸線が長い福島県では、貴重な漁港である。放射能による風評被害の影響はどうなっているのだろうか。お土産の大半は、旅行の前から海産物と決めていた。「鮟鱇」は、特産というのを聞いていたので、冬の時季なので尚更である。市場に行ってみると地元近海の物がない。代わりに「青森産」の鮟鱇が切り身になっていた。価格も安い。東北復興のためにはなる。「目光」という小魚は、近海物だという。焼いても揚げても美味しいという添乗員の言葉を鵜呑みにして土産にした。その他に秋刀魚、鯵、金目の開き干しが安い。クジラのベーコンの塊りも安い。申し訳ないようである。
 


 港には、何事もなかったように漁船が停留してあって、震災の傷跡を残していない。壊れた家も海岸近くに取り残されていない。ガレキも見当たらない。しかし、経済的に復興ができているかは、通り過ぎの旅行では実感できない。最後に立ち寄った、「アクアマリンふくしま」では施設周辺の庭園整備工事が進み、来館者の数も増えているようだ。震災当日、この施設の一階まで、海水が浸入し、入館者を避難させ、職員の停車していた車は津波で流されても、魚達を守るために停電の中泊まり込みをしたという話を聞いた。そうした職員が管理している水族館だから、見事に海洋生物の命を伝えている。
 小名浜の近くには、勿来の関がある。以前立ち寄ったことがある。白河の関もあるが、福島は陸奥の始まりになっている。今は一つの国になっていて、そうした関も特別な意味を持っていないが、東北三県の復興は日本全体の課題になっている。地図を見たら、草野心平の生家が近い。またこの地を訪ねて見ても良いと思った。
  

Posted by okina-ogi at 06:30Comments(0)旅行記