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2016年03月29日

法律門外漢のたわごと(育児休業給付金)


待機児童の問題が、国会でも論議されています。政府は、補正予算で緊急対応するようです。保育所が足りない、保育士の待遇が悪いなど諸問題があります。少子化の解消のため、与野党ほぼ一致して政策論議をしていますが、財源がネックになっているように見えます。税収を無視しては、できないので難しい問題です。
雇用保険の雇用継続給付金に育児休業給付金があります。基本的には、雇用保険料でまかなわれているのですが、国庫負担があります。その割合は、12.5パーセントと低いのですが、近年支給率が伸びています。最初は、給与の30パーセントくらいだったのが、最大67パーセントになっています。育児休業中も社会保険料が免除になったり、産前産後期間も社会保険料が免除になっています。
それでも、少子化の問題は、解決されているわけではありません。皮肉なことですが、団塊の世代というのは、戦後の非常に貧しい時代に生まれた人達をさしています。子供の数が増えない理由は、育てやすい環境の整備だけにあるわけではないような気がします。
  

Posted by okina-ogi at 16:37Comments(0)日常・雑感

2016年03月26日

『アリとキリギリスの日本経済入門』 土居丈朗著 ちくま文庫



土居丈朗は、経済学者で、慶応大学教授である。安倍政権の諮問機関にも属し、テレビなどで発言する機会が多い。専門は、経済学の中でも、財政学のようだ。消費税導入には賛成の立場にあるようだ。
 友人に、財政学を専門にする大学教授がいるが、少し学んで見ようと思い、購入したのがこの本である。タイトルが面白い。『アリとキリギリス』は、イソップ物語にある寓話であることは、広く知られている。アリは、働き者で、キリギリスは浪費家。日本人は、勤勉で、倹約、質素と思われ、アリを連想させるが、経済と言うのは不思議なもので、キリギリスもいないとだめなようだ。
 いろいろな昆虫を登場させ、日本経済の高度成長後の、日本の経済の歩みを分かりやすく物語り風に書き、その後専門的な解説をしているので経済に詳しくないものでも分かりやすい入門書になっている。
  

Posted by okina-ogi at 13:05Comments(0)書評

2016年03月23日

法律門外漢のたわごと(高年齢求職者給付金)


年金の受給年齢が段階的に65歳に引き伸ばされています。60歳で退職になっても継続して働く制度もできています。一度も失業したことがなく、失業給付を受けたことが無い人もいます。結構なことです。雇用保険も公的保険ですが、掛けていた分は、もらわないと損だと考える人が当然いておかしくは無いのですが、働けて生活費に困らない人は、困っている人にお使いくださいと考えるべきです。
高年齢求職者給付金という給付金があります。65歳以上で退職した人に支給されます。雇用保険に加入し、他の条件も満たしている必要があります。一時金として支給されます。言ってみれば、「長い間ご苦労様でした」という慰労金のようなものだと思っています。途中失業したことがあり、基本手当の支給を受けたことのある人でも支給されます。年金との調整もないので、お孫さんのいる人ならお小遣いとしてあげても良いかもしれません。あるいは、旅行費にして、その後心機一転働いてもかまわないでしょう。

  

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2016年03月19日

法律門外漢のたわごと(特定受給資格者)

今朝の日本経済新聞を見ると、東芝が3万4千人を減員するという記事が載っている。凄い数である。小さな市の人口に匹敵する。減員される人の再就職先もすぐに見つかるとは限らない。そこで、失業者のセーフティーネットである雇用保険の失業給付ということになるが、自己都合で辞めるわけではないないから、手厚い給付がなされることになる。それが、特定受給資格者の認定である。失業給付は、年齢や、勤続年数などで支給日数が異なるが、特定受給資格者の場合、自己都合の場合より支給日数が長くなる。
また、暫定的ではあるが、特定理由離職者の認定もある。その基準は、厚生労働省が定めている。認定は、所轄の職業安定所が行うが、退職の資料と離職者、事業主の言い分を客観的に審査することになる。
  

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2016年03月15日

心理学者多湖輝さん死去

3月15日、報道によると、千葉大学名誉教授の多湖輝さんが死去した。90歳だった。『頭の体操』がベストセラーになったのは、50年くらい前のことである。当時、中学生だったが夢中になって読んだ。というよりは、問題を考えた。実に楽しかった。心理学という学問は、面白そうだと思った。この本に出会ったことにより、大学で心理学を専攻することになったのかもしれない。
 『頭の体操』の問題の中で、一番感心したのは、一つの林檎を、お互いに納得できるように分ける方法である。限りなく半分に切ることはできるが、片方に傷があるかも知れない。物質としての林檎の等分に頭が行くのだが、正解は、「半分にする人に選ぶ権利がない」という決め事を作れば良いという解答だった。二人が納得する等分だったのである。
2日前には、考古学者の上田正昭さんも逝去された。高崎の哲学堂で有意義な講演を聴いた。寺子屋のように少人数の講演だったので印象に強く残った。自分の人生に影響を与えた人の死は悲しいが、感謝したいと同時に冥福を祈りたい。
  

Posted by okina-ogi at 17:26Comments(0)日常・雑感

2016年03月12日

法律門外漢のたわごと(短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大)

短時間労働者に対しても、医療保険や年金保険に加入できる範囲を拡大する法律が28年の10月から適用される。今までは、週30時間以上の短時間労働者が対象だった。被用者保険の保険料は、半分が事業主負担だから、企業の反対もあり、法案が廃案になった経緯もある。
法案の趣旨は、ともかく厚生労働省の資料を見ると、約25万人が対象になるという。該当者は
①週20時間以上
②月額8.8万円以上
③勤務期間1年以上見込み
④従業員501人以上の企業
学生は、適用除外である。大手スーパー、大手外食産業などが対象になるが、従業員に良い結果をもたらすのだろうか。
  

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2016年03月09日

「ながら」族はよろしくない

気が多いわけではないが、同時にいろいろなことをやる癖がある。おかげで多趣味になったが、どれもこれも中途半端なレベルに終わっている。将棋は、県の大会に出られたので、それなりにものになっているかもしれない。読書、文章を書くことは、一番の趣味だと思っているが、テレビを見ながら読むこともある。
最近、スマホなるものを学習途中だが、使うようになった。慣れてはいないが、便利なものだ。大分前からインターネットで株の取引をしていたので、外出先でも可能になった。
先日、株式優待券をゴルフ仲間におすそ分けしてゴルフに行った。スマホも首に下げ、途中でも覗く。前のメンバーがなかなかプレーを終えないので待ち時間ができる。株価が下がっていて、前からほしい株があったので。指値で買うことにした。優待券も付いてくる株で、平均取得価格を下げて、複数所有するつもりである。
 ゴルフの途中、待ち時間があるので、画面を覗くと所有していた株が、「売り」で約定している。「買い」と売りを間違えて、結果は、損きりになってしまった。今度は、慎重にと思い、昼食時間を利用して買うことにした。以前取得した株価よりも安く買えて、気をとり直したが、所有株の取得額と約定の額が違っている。なんとなく気になって後日証券会社に問い合わせると、同日売り、同日買いのルールが適用され、取得額は約定額よりも高くなるという。どこかで読んだことがあるが、冷静さを欠いていた。
 肝心のゴルフも動揺があったのか、いつもより10以上スコアーが悪かった。安くできたゴルフも高くついてしまった。ゴルフは、ゴルフ。集中力が大事。「ながら」は、よろしくないということだ。
  

Posted by okina-ogi at 12:44Comments(0)日常・雑感

2016年03月05日

東京株式市場3月場所



第一週の1日から4日までは○○○○の4連勝である。何が原因だかはわからないが、好調な滑り出しである。日銀のマイナス金利の導入後、金融株の値下がりが激しかったが戻り基調である。
3月は、優待や配当の月とも言える。そのことも株価の上昇に一役買っているのかもしれない。ゴルフの優待も3月である。昨日、友人からもらった優待券を使ったら、2000円でゴルフができた。ご近所の70歳過ぎの方にもおすそ分けしたら、利用税が無料になるので1500円でプレーができたと喜んでいる。食事つき、風呂付だから、プレー代は唯同然。
  

Posted by okina-ogi at 14:36Comments(0)日常・雑感

2016年03月03日

『花神』司馬遼太郎著 新潮文庫



NHKの大河ドラマで印象的な番組は、「竜馬が行く」(1968年)と「花神」(1977年)である。共に原作は、司馬遼太郎である。他にも司馬遼太郎原作の大河ドラマもある。こうしたことも、司馬遼太郎が国民的作家になった一因と思っている。とりわけ、「花神」は、見ごたえがあった。役者も良かった。
「花神」は、花咲か爺さんという解説があった。花咲か爺さんは、村田蔵六である。明治陸軍の創立者と言われる大村益次郎でもある。演じたのは、中村梅之助で、前進座の関係でお会いしたことがある。最近亡くなった。和服姿で団扇を仰ぎながら進軍する姿。好きな湯豆腐で一人晩酌している姿などが浮かんでくる。
明治維新を成し遂げた、長州藩の人物模様でもある。最初に思想家が出る。吉田松陰である。次に、革命児が出る。高杉晋作である。そして、維新を成就させる。それが大村益次郎であった。大村の才能を見出した、桂小五郎の役割も大きい。
このドラマを見て、すっかり司馬文学の虜になってしまった。『世に棲む日々』このドラマの原作として使われている。映像も残っているようだ。あえて、見ようとは思わないが、本は再読してみようと思う。この年、就職したことも思いで深い。
  

Posted by okina-ogi at 18:01Comments(0)書評