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2017年11月30日

カエル・カード

10年以上前に、友人から缶入りのこのカードをいただいて、しばらく仕事始めにカードを引いて、その日の心がけにしていた。60枚あって、それぞれ示唆に富んでいる。カエルは、古代インカ文明では、「豊かさ」と「幸運」を意味するラッキーな存在だという。しばらくぶりに引いてみたが、「聴く」listeningでした。(心の声が聞こえますか?しばし頭で考えるのをやめて、ただ内なる声に耳を傾けましょう。静寂を取り戻したあなたにはゆとりが。)カードナンバー33
  

Posted by okina-ogi at 19:32Comments(0)日常・雑感

2017年11月29日

『水原秋櫻子全集』第20巻

古典研究1という内容になっていて、与謝蕪村の句が季節に分類されて鑑賞されている。知らない句がほとんどであるが、春の句に、「よき人を宿す小家や朧月」というのがあった。選者である秋櫻子は、ありふれた句として高い評価を与えていない。一昨年から、離れを作って一人暮らしが始まった。と言っても子供や、元飼い猫も訪ねて来るので、庵にもなっていない。来客用の和室があって、いつも使わないでいる。何人か泊まっていただいている。春の来客ならこの句がぴったりなのだが。
旅をした中でできた句がある「長旅の果ては朧月夜なり」
  

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2017年11月28日

『水原秋櫻子全集』第14巻

群馬県安中市で医院を開業していた堀口星眠氏は、水原秋櫻子が主宰していた『馬酔木』を引き継ぎ、新聞の選者にもなっていた。安中在住の私の大叔父などは、師事していたらしいが、その機会を持たなかった。榛名町(現在高崎市)には、東大医学部出身の開業医の先生がいて、水原秋櫻子と親交があった。100歳間近にして他界されたが、晩年親しくさせて頂いた。今更、同人誌で句の勉強をする気力もないので、我が家にある『水原秋櫻子全集』を読むことにした。14巻は、入門編である。21巻あって、後半には古典研究がある。主に蕪村であるが読んでみようと思う。紀行編もあるが、俳人の紀行は興味がある。
  

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2017年11月26日

ホイリゲの集い

主催は、群馬日墺交流協会。ホテルメトロポリタン高崎の丹頂の間で11月26日に開催された。参加者は、100名を超えた。オーストリアは音楽のメッカ。ウイーンは音楽の都である。高崎市は、群馬交響楽団を生んだ。この群馬日墺交流協会も設立から25年以上を経ている。ホイリゲは、ワインの新酒を飲む集いだが、クラシック音楽の灯を消さないことが大事である。
  

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2017年11月25日

歴史を活かしたまちづくり連続講演会

11月25日(土)地域おこしの有志による歴史講演会が開催された。講師が、群馬女子大学教授の熊倉浩靖君だったので、前々から受講しようと決めていた。著書を読んでいるから予習済みというところだが、何しろ大化の改新以前の東国の話である。群馬県は上野国と呼ばれ、上毛野氏という豪族がいたことが知られている。その祖先に迫る話なのである。
神武天皇から数えて10代の天皇が崇神天皇であるが、その皇子に豊城命がいる。この皇子が東国と言われた関東の統治に関係があるらしい。日本武尊の東征以前の話である。伝承と言ってもよい。でもロマンがある。日本書紀は読み直してもよい。東歌の研究者も故人になられたが、著書をいただいている。
  

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2017年11月24日

将棋「竜王戦第4局」

竜王戦と言えば、将棋のタイトル戦では、名人戦に匹敵する。伝統的権威は、名人戦だが、賞金額は名人戦を上回る。対局は、新潟県の温泉旅館で行われ、インターネットで生放送として見ることができる。結果は、挑戦者の羽生善治が勝ち、3勝1敗とし、第5局に勝てば竜王のタイトルを獲得し、永世竜王の称号を得ることになるという。
大山康晴という昭和の大名人がいたが、タイトル獲得数では、羽生善治は上回っている。しかも50歳に達していない。ただ、大山は、70近くまで、名人に挑戦できるA級のクラスにいた。癌に蝕まれながら対局を続けていた。棋士道ともいうが、礼儀正しい竜王渡辺明の立ち振る舞いも見事だ。2日間をかけての対局は、驚くべき頭脳戦だということもわかる。
  

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2017年11月22日

心に浮かぶ歌・句・そして詩179

瞬間
瞬間が全部であり
瞬間が永遠である
瞬間が初めであり
瞬間が終わりである
一切を
ただこの瞬間に集中する
刻々の完成が
永遠の完成である
今の今なる自己の完成が
永遠の自己の完成である

後藤静香『天よりの声』より
将棋のように次の一手に集中することは、時間をかけたとしても瞬間そのものである。相手が、どのように対応するかを考えることも瞬間の延長である。必ず決断の時が来る。将棋に待ったはない。相手に指し手がまわり、新たな瞬間が始まる。過去の決断は、変えられないし、現在の局面が全てである。「着手小局、着眼大局」という言葉がある。

  

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2017年11月21日

『宮沢賢治』 佐藤隆房著 富山房

宮沢賢治の伝記だが、初版は昭和17年である。宮沢賢治が亡くなったのは、昭和8年なので、草野心平らの評価、尽力により世に知られるようになった頃なので、この本が元になり、後の宮沢賢治の人物像が固定し、また賢治論が深まれていったと思われる。37歳という短い人生であったが、深さがあり、4次元的という広がりがある。
40年近い宮仕え(老人福祉)を終え、農民になる時、宮沢賢治に学ぶことが多いに違いない。農学の基礎はないが、大地の恵みに感謝できる感性は、兼業であったために継続して残っていると思う。童話は書きたいが、紀行を基軸としたエッセイは、かけるかもしれない。
  

Posted by okina-ogi at 21:48Comments(0)書評

2017年11月20日

心に浮かぶ歌・句・そして詩178

今日
今日は過去の結論である
現実に生きていない過去は
無にひとしい
今日は未来の準備である
未来に伸びえない今日は
徒労である
今日の誉れが明日に及ぶように
今日のあやまちが明日に残ってゆく
今日の一切が不滅である
現実の今日に生きることは
「永久の今日」に生きることである
後藤静香『天よりの声』より
最近は、天気も良く日の出がある。また今日が始まるという感じがする。お日様に手を合わせたくなる心境にもなる。
  

Posted by okina-ogi at 08:21Comments(0)日常・雑感

2017年11月19日

心に浮かぶ歌・句・そして詩177

後藤静香著 『天よりの声』より
集中
人生の価値は内容にあり
内容の充実の秘訣は各瞬間の集中である
集中には六つの条件がいる
集中しうる健康
集中しうる習慣
集中しうる順序
集中しうる方法
価値の認識
それに対する信仰
集中の鍵をにぎった者のみが
永遠の人生に勝利をしめる
過去を遮断して、将来に展望を持たない限り、心の迷いは深まるばかりで、集中力が生まれない。瞬間の積み重ねが人生なのだから、考えながら行動するのは、哲学者だけでよい。カントの行動範囲は狭かったらしい
  

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2017年11月06日

禁煙100日目の発見

 3か月以上もすれば、禁煙できたというものだと思うが、お酒を飲んで気分が良かったのか、傍にいた娘の煙草を吸ってみたくなり、手にしたところ「やめなさいよ」と大きな声で、ライターを隠されとめられた。自分も喫煙者だし、娘の喫煙をとがめたことはなく、たまには吸ってみたくなる気持ちもないわけではないが、車の中の受動喫煙の時も吸わないですんでいた。煙草を持ったまま、火がつけられないので、娘の言うとおりに匂いをかいだだけにした。その後、つかんでいた煙草をもんでダメにし、吸ったことにした。
その瞬間思い出したのは40年前、ご自宅でお会いし、1時間もお話をしてくださった、世界的数学者岡潔先生のことである。お話の内容はほとんど忘れたが、正面に居られたので、煙草(ハイライト)を手にされたが、もみほぐすばかりで吸われない。強烈な情景だったので、今でもはっきり覚えている。不思議だなあと思っていた。なぜだろうかなどと考え続けていたわけではないが、私の結論は、聞き手に迷惑になると思っておられたのだろうと思う。「自分を後にして他人を先にせよ」というのが岡潔先生の一つの教えである。娘が引き留めてくれなかったら、禁煙は続いていなかったかもしれない。先のことは、わからないが、当分禁煙は続きそうである。感謝したい。でもあなたもやめなさいよと言いたい。親心である。それでもやめることは当然、彼女の意思である。
  

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