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2019年11月30日

「子規句集」より(落葉)

鷄遊ぶ銀杏の下の落葉かな

鶏が銀杏の木の下に動きまわっている。
雄鶏も雌鶏もいる。
鶏のトサカの赤と銀杏の落葉の黄色 の対象が面白い。
  

Posted by okina-ogi at 09:51Comments(0)書評

2019年11月29日

「子規句集」より(一葉)

我に落ちて淋しき桐の一葉かな

「桐一葉落ちて天下の秋を知る」
と古くから言われている。
桐の葉は大きく、自分の前に落ちれば、秋だなあと感じ、淋しさも わいてくる。
  

Posted by okina-ogi at 06:51Comments(0)書評

2019年11月28日

「子規句集」より(鹿)

           ともし火や鹿鳴くあとの神の杜


秋の鹿の鳴き声には寂しさを感じる。
奈良公園やその森にいる鹿が鳴いているのだろう。
灯籠のともし火は春日大社のものであろうか。
鹿もねぐらに帰る。
  

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2019年11月27日

「子規句集」より(霧)

          中天に並ぶ岩あり霧の奥

霧は秋の季語になっている。
中天というから前方真上の位置に並んで岩が突き出ている。
霧の奥というところ水墨画のような岩山の感じが出ている。
  

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2019年11月26日

「子規句集」より(秋風)

 
          秋風や平家吊(ともら)ふ経の声 
 
  子規には須磨の句が多い。
療養の地だったからである。
日清戦争従軍記者として中国に渡り、帰路船中で喀血した。
秋風にのって流れてくる平家をもらう読経は物悲しく聞こえる。 
「一ノ谷の戦破れ、討たれし平家の公達哀れ」
文部省唱歌「青葉の笛」は後年のことである。
  

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2019年11月25日

「子規句集」より(秋高し)

         秋高し鳶舞ひ沈む城の上


秋の空に雲はあるが、高いところにあって「秋高し」という季語がピッタリする。
鳶が城の周りを飛んでいる。
一瞬城の影に入り見えなくなった。
城は、松山城であろう。
こんな秋空の下で子規と漱石が、会い、別れを詠んだ句がある。
         行く我にとどまる汝に秋二つ
秋は二人の友情を包んでいる。
漱石の秋、子規の秋である。
  

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2019年11月24日

「子規句集」より(麦藁)

          麦藁や地蔵の膝にちらしかけ


田植えの前、昨年蒔いた麦が収穫される。
麦の茂った様を「麦秋」という粋な季語があるが、夏の季語である。
刈り取られた麦を地蔵の膝の上にのせたのは、意図あってしたことではない。
  

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2019年11月23日

「子規句集」より(凌霄)

          家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな


この地の温泉宿は申し合わせたようにノウゼンカズラを植えている。
蔓でからまりオレンジ色の花を咲かせる。
花も大きく人目に目立つ花である。
外来種のようだが、平安時代から親しまれていたという。
  

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2019年11月22日

「子規句集」より(桑の実)

          ありきながら桑の実くらふ木曽路かな


木曽路の脇には桑の木があり、実が紫に熟したものを見つけては口に入れる。
実は白から赤そして紫になる。
ドドメという地方もある。
  

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2019年11月21日

「子規句集」より(花柚)

           吸い物にいささか匂う花柚哉

花柚は、柚の一種。
果実は柚よりちいさく、花莟。果実の切片を、酒や吸い物に入れ香気を味わう。
  

Posted by okina-ogi at 09:28Comments(0)書評

2019年11月20日

「子規句集」より{若葉)

           山越えて城下見下ろす若葉哉

故郷松山の城下町なのであろうか。
峠のような少し高いところは、まだ芽吹きのような緑だが、城下を見下せる場所に来てみると若葉が迎えてくれる。
  

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2019年11月19日

「子規句集」より(青田)

            日本(ひのもと)の国ありがたき青田哉

満州より帰国した心境である。
瑞穂の国、米が美味しいというのが日本なんだなあという飾りのない一句である
  

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2019年11月18日

「子規句集」より(清水)

           一口に足らぬ清水の尊さよ

子規の時代の清水のありがたさはこのとおりである。
今日では、携帯のポットに入れて冷たい水が飲める。
  

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2019年11月17日

「子規句集」より(夏館)

夏館異人住むかや赤い花


夏館は、神戸の洋館だろうか。
赤い花が咲いている。
サルビアかもしれないが、西洋人は原色の花が好きだ。
芝の緑と花の赤は良い組み合わせ。
  

Posted by okina-ogi at 06:25Comments(0)書評

2019年11月16日

「子規句集」より(日傘)

          清水の阪のぼり行く日傘かな

京の清水寺に至る三年坂であろうか。
子規の前には、日傘をさした婦人がいる。
和服姿でゆるりゆるりと登っていく。
  

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2019年11月15日

「子規句集」より(心太)

茶屋ありや山辺の水の心太

山から湧き出た水に心太がしたしてある。
さも冷たそうで注文した。
やはり予想に類わない冷たさである。
  

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2019年11月14日

「子規句集」より(冬枯れ)

          恋にうとき身は冬枯るる許りなり
子規27歳。
恋する女性はいたと思うが。心境を詠んでいる。
恋心にふさわしい季語は冬枯れであるというのである。
心象写生句というべきか
。  

Posted by okina-ogi at 08:22Comments(0)書評

2019年11月13日

「子規句集」より(涼しさ)

           涼しさや平家亡びし波の音


関門海峡、壇ノ浦の海岸か。
近くには、赤間神宮があり、安徳天皇をお祀りしている。
同じ年の句に
           
           すずしさや須磨の夕波横うねり
がある。源平の合戦の場所である。
  

Posted by okina-ogi at 08:29Comments(0)書評

2019年11月12日

「子規句集」より(雉)

           雉鳴くや雲裂けて 山あらわなる


雉の声は甲高い。
その声のためではではなくても雲が裂けて山があらわれる。
その山に雉もいるのだろう。
  

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2019年11月11日

「子規句集」より(春の風)

          堂の名は皆忘れけり春の風


「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」子規の代表作である。
しかし、法隆寺の中に何々堂という建物があり、藤原氏が創建した興福寺も様々な堂がある。
春風に吹かれてその名を皆忘れてしまったというのである。
  

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