2020年04月12日
2020年04月11日
「漱石句集」より(春の夜)
吾好子を夢見る春の夜となりぬ
高浜虚子宛の葉書にこの句を書いた。
また、「英国も厭になり候」とも書いた。
英国の文化になじまず、一人生活の孤独もあった。
妻や娘のことを夢に見るようになった。
高浜虚子宛の葉書にこの句を書いた。
また、「英国も厭になり候」とも書いた。
英国の文化になじまず、一人生活の孤独もあった。
妻や娘のことを夢に見るようになった。
2020年04月10日
2020年04月09日
2020年04月08日
2020年04月07日
「漱石句集」より
安々と海鼠の如き子を生めり
季語を海鼠にするわけにはいかない。
安産だったのだろう。
明治三十二年五月三十一日に長女筆が生まれた。
この句を見た奥さんはどんな感想を漱石に述べたか。
「あなたらしいわね」
とでも言ったのだろうか。
季語を海鼠にするわけにはいかない。
安産だったのだろう。
明治三十二年五月三十一日に長女筆が生まれた。
この句を見た奥さんはどんな感想を漱石に述べたか。
「あなたらしいわね」
とでも言ったのだろうか。
2020年04月07日
2020年04月06日
2020年04月05日
「漱石句集」より(涼し)
顔にふるる芭蕉涼しや籐の寝椅子
漱石の家は広かった。
漱石山房となり、友人門下生がしきりに訪ねてきた。
その山房には芭蕉が植えられ、近くにはテラスがあった。
籐椅子があり、くつろぐとき芭蕉が顔にふれ涼しさを感じた。
漱石の家は広かった。
漱石山房となり、友人門下生がしきりに訪ねてきた。
その山房には芭蕉が植えられ、近くにはテラスがあった。
籐椅子があり、くつろぐとき芭蕉が顔にふれ涼しさを感じた。
2020年04月04日
2020年04月03日
「漱石句集」より(野菊)
草刈の籠の中より野菊かな
農耕のために飼っている馬か牛の草刈りをして、家路に向かう人を見かけた。
籠の中見ると野菊が混じっている。
生け花にするつもりで刈り取って来たのかも知れない。
農耕のために飼っている馬か牛の草刈りをして、家路に向かう人を見かけた。
籠の中見ると野菊が混じっている。
生け花にするつもりで刈り取って来たのかも知れない。
2020年04月02日
「漱石句集」より(秋の空)
草山に馬放ちけり秋の空
放牧の馬だが、草原をのびのびと歩き、秋の空のもと草を食んでいる。
阿蘇の放牧地のスケッチか。
馬と子と牛の子とゐる野菊かな
も同じ場所での句であろうか。
放牧の馬だが、草原をのびのびと歩き、秋の空のもと草を食んでいる。
阿蘇の放牧地のスケッチか。
馬と子と牛の子とゐる野菊かな
も同じ場所での句であろうか。
2020年04月01日
「漱石句集」より(梅)
梅遠近そぞろ歩きて昨日今日
漱石には梅を詠んだ句が多い。
子規のように梅が好きだったことも共通している。
梅の木が多くある土地にきて、どこゆくともなく梅を見て廻った。
二日続けて見に行くところは、よほど梅にひかれている。
漱石には梅を詠んだ句が多い。
子規のように梅が好きだったことも共通している。
梅の木が多くある土地にきて、どこゆくともなく梅を見て廻った。
二日続けて見に行くところは、よほど梅にひかれている。