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2020年11月30日

『高浜虚子句集』より(銀杏落葉)

                 鳩立や銀杏落葉をふりかぶり


銀杏が黄葉して落葉が大分重なるように積もっている。
風もないが少しづつ散っている。
その上を鳩が歩いていたが急に飛び立った。
鳩の羽ばたきで銀杏落葉がが鳩に振りかぶるように見えた。
  

Posted by okina-ogi at 08:19Comments(0)書評

2020年11月29日

『高浜虚子句集』より(夜寒)

                  足さすり手さすり寝ぬる夜寒かな

夜の寒さは増して、布団に忍び寄る。
湯たんぽををするほどではないが、足先、手先が冷たい。
無意識に手先をこする。
  

Posted by okina-ogi at 09:56Comments(0)書評

2020年11月28日

『高浜虚子句集』より(木の実)

                  つぎつぎに廻り出でたる木の実独楽


子供たちは嬉しそうである。
次々と入れ替わって木の実の独楽を廻す。
今日にはない遊びである。
  

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2020年11月27日

『高浜虚子句集』より(稲穂)

                    握り見て心に応ふ稲穂かな


今年が豊作であるか稲田を遠くから見るだけではわからない。
近寄って穂を握ってみる。
初めて豊作の実感が生まれる。
  

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2020年11月26日

『高浜虚子句集』より(秋の蠅)

                秋の蠅少しく飛びて歩きけり

蠅は夏ばかりではなく秋でもいる。
その動きを観察した。
夏の蠅と違い俊敏さがない。
  

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2020年11月25日

『高浜虚子句集』より(萩)

萩を見る俳句生活五十年


子規に導かれるようにして始めた俳句生活が50年になった。
萩に促されるように過去を振り返った。
区切りの同名の句集も出した。
  

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2020年11月24日

『高浜虚子句集』より(虫売)

虫売の荷を下ろすとき喧しく

秋の虫を籠に入れて売り歩いている人がいる。
何の虫かと耳を澄ましていると、無造作に籠を自分の前に置く。
虫の音は喧しくなった。
  

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2020年11月23日

『高浜虚子句集』より(秋の蚊)

         秋の蚊の歩をゆるめれば来り 刺す

秋の季節になって、蚊もめっきり少なくなった。
蚊帳もいらなくなったが、どこからか蚊がやってくる。
気にはとめたが、ゆっくり歩いて油断していると刺される。
  

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2020年11月22日

『高浜虚子句集』より(向日葵)

                向日葵が好きで狂いて死にし画家


画家はゴッホである。
向日葵の絵を好んで描いた。
色調は黄色である。
狂人として自ら命を絶った画家というのが虚子の評である。
  

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2020年11月21日

『高浜虚子句集』より(鮎釣り)

                 鮎釣りの岩にはさまり見ゆるかな


虚子は、昭和17年6月1日に前橋を訪ねた。
利根川に、鮎釣りを見に行った。
とも釣りでかかった鮎が岩に挟まり跳ねている。
簗であったら竹に挟まっている。
  

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2020年11月20日

『高浜虚子句集』より(無季)

釣堀に一日を暮らす君子かな


君子と表現したのは、一日の長い時間、釣りをする人だったからであろう。
中国古代の政治家、太公望を思い浮かべていたかも入れない。
  

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2020年11月19日

『高浜虚子句集』より(花)

                  行き当たり行き当たり行く花の客


行くという言葉を三度もつかっている。
花見客が多く右に左に当たるさまが目に浮かぶ。
何気ない言い回しだが、虚子の技巧である。
  

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2020年11月18日

『高浜虚子句集』より(寒)

                  一切の行蔵寒にある思ひ

行蔵(出処進退)という言葉は普段は使わない。
寒さに身を処する厳しさを伝えたかったに違いない。
寒さにに対し行動をするのは己だ。
勝海舟の言葉に


行蔵は我に存す毀誉(批判)は他人の主張。
  

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2020年11月17日

『高浜虚子句集』より(初笑い)

                   おおどかに且つ朗らかに初笑い

初笑いは斯くありたい。
おおらかに、且つ朗らかに。
一見文字にすれば簡単だが。
いざ笑ってみると難しい。
  

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2020年11月16日

『高浜虚子句集』より(秋の空)

                  目にて書く大いなる文字秋の空


秋の空は高く澄んでいる。
この空を紙面に見立てて字を書いてみた。
空は広く
大いなる字にならざるを得ない。
拙句に

元旦や車窓に手文字書いてみる
  

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2020年11月15日

『高浜虚子句集』より(小春)

                 小春ともいひ又春の如しとも

虚子の句には、何々の如しという句が多い。
「如く」俳句の創立者ともいえる。
良いとも悪いとも言えないが、あまり数が多いのも考え物である。
代表作

去年今年貫く棒の如きもの
  

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2020年11月14日

『高浜虚子句集』より(落葉)

               大木の見上げるたびに落葉かな


大木は何の木であろう。
ケヤキや銀杏の木を連想する。
見上げるたびに落葉する。
与謝野晶子の短歌に

金色の小さな鳥の形して銀杏散るなり夕日の丘に
  

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2020年11月13日

『高浜虚子句集』より(秋の蝶)

                   見失い又見失う秋の蝶


蝶がひらひらと飛んでいる。
ずっと眺めているが草むらに入ったり、又飛び立ったりして見失うことがある。
春の蝶ならと考えてみる。
  

Posted by okina-ogi at 10:27Comments(0)書評

2020年11月12日

『高浜虚子句集』より(霧)

霧濃し姫向日葵のそよぎけり


霧が濃い中に姫向日葵が咲いている。
向日葵と違って丈も低く可憐な花である。
そしてゆるやかにそよいでいる。
  

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2020年11月11日

『高浜虚子句集』より(枇杷)

                 ハンケチに雫をうけて枇杷すする


枇杷は皮を食べない。
ほどよく剥いて食べ、種を出す。
どうしても汁が出てしまう。
そのためのハンケチである。
  

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