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2021年01月31日

『高浜虚子句集』より(花下)

聾青畝一人離れて花下に笑む


虚子門下の阿波野青畝のことである。
難聴であった。
仲間から一人離れて桜の下でほほ笑んでいる。
群馬高崎の俳人村上鬼城も難聴であり、二人とも大成した。
  

Posted by okina-ogi at 17:08Comments(0)書評

2021年01月30日

『高浜虚子句集』より(燗)

                  酒うすしせめては燗を熱うせよ


虚子も酒にはうるさかったのか、熱燗にしてほしいと注文をしている。
度数の高い酒でなくても良いから。
  

Posted by okina-ogi at 10:32Comments(0)書評

2021年01月29日

『高浜虚子句集』より(舟遊び)

                   岸に釣る人の欠伸や舟遊び

 
柳川のような水路を思い浮かべる。
岸には釣り糸を垂れている人がいる。
なかなか釣れず欠伸をしている。
  

Posted by okina-ogi at 07:55Comments(0)書評

2021年01月28日

『高浜虚子句集』より(泉)

                 
駒の鼻ふくれて動く泉かな

のどの乾いた馬が泉の水を飲んでいる。
鼻を膨らまして。
その鼻息で、泉の水が揺れている。
  

Posted by okina-ogi at 09:03Comments(0)書評

2021年01月27日

『高浜虚子句集』より(濁り酒)

                 老の頬に紅潮さすや濁り酒


濁り酒はそれほどアルコール度が高い酒ではない。
月見をしながらちびりちびり呑むうちに頬が紅くなった。
この老人、普段酒をたしなむほうではないのだろう
。  

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2021年01月26日

『高浜虚子句集』より(秋空)

                 秋空を二つに断てり楠大樹


なかなか見られない楠の大木である。
まるで秋の空を真っ二つにしている。
空も青空である。
  

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2021年01月25日

『高浜虚子句集』より(虫の声)

                 相慕ふ村の灯二つ虫の声

いつも親しくしている村の二軒の灯がともっている。
そこに虫が鳴いて、同じ声を聴き合っている。
秋の夜は深まっていく。
  

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2021年01月24日

『高浜虚子句集』より(案山子)

                 盗んだる案山子の笠に雨急なり


季語は案山子。
秋、稲が実ると、田に案山子を立てる。
急に雨が降ってきて、案山子が被っている笠を頂戴した。
用が足りたら、元に返したのだろうか。
  

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2021年01月23日

『高浜虚子句集』より(うき巣)

                  うき巣見て事足りぬれば漕ぎかへる


水辺には鳰(カイツブリ)が巣を造る。
それを見ようと舟を漕ぎ出した。
水鳥が居なくても、何か所か巣を見ることができた。
満足して、船頭に船を引き返させた。

  

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2021年01月22日

『高浜虚子句集』より(冬籠)

                  冬籠心を籠めて手紙書く

冬籠と心を籠めての籠の字は同じである。
ならばこそ、手紙は心を籠めて書くのである。
家にじっとしているからの心境である。
昨今の時世、巣籠という言葉が定着している。
  

Posted by okina-ogi at 08:09Comments(0)書評

2021年01月21日

『高浜虚子句集』より(蛍狩り)

                  提灯を借りて帰りぬ蛍狩り


蛍狩りの帰り道である。
蛍籠だけでは、到底夜道を照らすことができない。
蛍狩りに誘ってくれた人に提灯を借りて道をはみ出さないように歩く。

  

Posted by okina-ogi at 08:19Comments(0)書評

2021年01月21日

『高浜虚子句集』より(蛍狩り)

                  提灯を借りて帰りぬ蛍狩り


蛍狩りの帰り道である。
蛍籠だけでは、到底夜道を照らすことができない。
蛍狩りに誘ってくれた人に提灯を借りて道をはみ出さないように歩く。

  

Posted by okina-ogi at 08:19Comments(0)書評

2021年01月20日

『高浜虚子句集』より(夏草)

                 夏草に延びてからまる牛の舌

牛は草を食べるとき、舌をうまく使って食べる。
絡めるような感じである。
夏草が延びて牛の食べる様子が目に浮かぶ。
  

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2021年01月19日

『高浜虚子句集』より(雪解水)

雪解水林をへだて二流れ


雪解けの水が川になっている。
それも林をへだて分流している。
作者にとっては珍しい風景である。
もちろん林には雪が積もっている。
  

Posted by okina-ogi at 09:14Comments(0)書評

2021年01月18日

『高浜虚子句集』より(雪)

                 雪深く心はづみて唯歩く


まるで子供のようである。
松山や鎌倉など雪に無縁な地に住んだ虚子には雪が新鮮に感じるのである。
唯歩くだけで満足した気分になる。
  

Posted by okina-ogi at 10:11Comments(0)書評

2021年01月17日

『高浜虚子句集』より(枯菊)

                 枯菊に尚色というもの存す

虚子の兄貴分の子規は、枯れ菊を黒と表現した。
虚子は黄や白が残っているという印象を持った。
枯れ菊の時期も違うのかも知れないが、虚子の感じ方に共感する。
  

Posted by okina-ogi at 08:36Comments(0)書評

2021年01月16日

『高浜虚子句集』より(雪)

                  山道に雪かかれある小家かな


山道の近くに家がある。
小さな家である。
屋根は雪に覆われている。
こんな場所でも生活している人がいる。
  

Posted by okina-ogi at 19:21Comments(0)書評

2021年01月15日

『高浜虚子句集』より(木枯し)

                   木枯しに浅間の煙吹き散るか


浅間山は活火山である。
雲ではなく、煙をはいている。
冬の晴れた日に木枯らしが吹き飛ばしてくれるような気がする。
  

Posted by okina-ogi at 21:46Comments(0)書評

2021年01月14日

『高浜虚子句集』より(虹)

                 虹立ちて忽ち君の在る如し
                 虹消えて忽ち君の無き如し


娘は、小諸に住んでいる。
今出た虹が、お前のところに届いている。
そして虹が消えるとその想いが消えてしまう。
対の句は珍しい。
虹は、夏の季語になっている。
  

Posted by okina-ogi at 22:24Comments(0)書評

2021年01月14日

『高浜虚子句集』より(薔薇)

                 美しき蜘蛛居る薔薇を剪りにける

薔薇を切って剪定していると美しい蜘蛛がいるではないか。
蜘蛛を美しいとみるところが虚子の感性である。
薔薇が美しいと言ったら月並みである。
当然蜘蛛は薔薇から離れて行っただろう。
  

Posted by okina-ogi at 11:28Comments(0)書評