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2012年11月20日

新島襄海外渡航の碑

心に浮かぶ歌・句・そして詩54
新島襄の海外渡航の地には碑が建てられている。海上自衛隊の函館基地の近くにある。向かいには人工島らしき島がある。碑は、一九五四年に同志社大学が寄贈、函館市が建立したものである。漢文が刻まれている。
 男児決志馳千里
 自嘗苦辛豈思家
 却笑春風吹雨夜
 枕頭尚夢故園花
新島襄には志があった。新島襄ばかりでなく幕末の人々の中には志を持つ人が多かった。志士と言われる人々で、文字通り武士階級に生まれている。初めは、尊皇思想に惹かれた痕跡があるが、渡航後は、キリスト教の神になった。その根本には至誠という資質があるように思うのである。国を思い、家族を思い、国民を思う。どこに重点を置くかは別にして、自分を後にする精神では一致している。加えて命がけということがなければ、志という精神は生まれてこない。その志に人々が共感するのは、至誠の精神があるからである。死の直前に詠んだ漢詩にもその精神が読み取れる。
歳を送りて悲しむを休(や)めよ病羸(びょうるい)の身
鶏鳴早く已(すで)に佳辰を報ず
劣才縦(たと)え済民の策に乏しくとも
尚壮図を抱いて此の春を迎う



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