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2012年11月23日

高野辰之の「紅葉」

心に浮かぶ歌・句・そして詩56


 素晴らしい詞や、童謡の調べが生れたのは、長野の自然の豊かさもさることながら、田園や山河と暮らしてきた日本人の心を良く残していたからであろう。絵で言えば週刊新潮の表紙絵を書いた谷口六郎、きりえ作家の関口コオの雰囲気の中にも共通したものを感じる。近代化とともに、日本的な田舎の風景は失われつつあるが、山々の緑は今も昔も変わらない。群馬県と長野県県境にある碓氷峠には、高速道路が走っているが、淡い緑の中の山桜が実に美しかった。

あれを見よ 深山の奥に花ぞ咲く 真心つくせ人知らずとも

という古人の歌があるが、まさに日本的な心を伝えている。今は、春だが高野辰之の「紅葉」は碓氷峠あたりの秋の風情をスケッチしたものだと言われている

「紅葉」
 秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ)
濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は
山のふもとの 裾模様

渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉
波に揺られて 離れて寄って
赤や黄色の 色さまざまに
水の上にも 織る錦


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