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2012年12月16日

『わすれられないおくりもの』

『わすれられないおくりもの』 絵・作 スーザン・バーレイ
      訳 小川仁央  評論社 1260円(消費税込)

 書棚に、絵本はほとんどない。図書館で読むことはあっても、買ってまで読むという気にはならかった。子供も成人し、読み聞かせる相手がいるわけでもない。子供が小さい時はどうだったかと言えば、寝物語に絵本を読み聞かせた習慣もなかった。仕事が忙しかったからという言い訳もあるだろうが、絵本の良さや、童話の深さというものがわからなかったというしかない。しかし、定年退職の年齢も近づくと、なにやらその存在の重さを感じて来るのだから不思議である。

 『わすれられないおくりもの』 絵・作 スーザン・バーレイという絵本は、50代に友人から贈呈されたもので、きっと良い本だと思い数回読んだ。文章も短いし、すぐ読めるのだが、大人の感性は鈍っているのか、「そうだよね」という位で、心に響いてこない。ところが、年を重ねると、この本がテーマにしている死の問題も意識すると同時に、生の意味も少なからず考えるようになる。

 話の筋、内容は本をご覧あれ。要約すれば、賢いアナグマは死んでしまうが、残された友に多くの良い思い出を残していったという話である。若い時、心理学、とりわけ児童心理学に関心があり、発達心理学を主に専攻していたので、この年になったら、絵本や童話を深く味わっても良いような気がしてきた。


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