☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2012年12月21日

『でんでんむしのかなしみ』

『でんでんむしのかなしみ』 作 新美南吉 絵 かみやしん 
              大日本図書   1365円(税込)
『でんでんむしのかなしみ』
「でんでんむしのかなしみ」という彼の作品がある。きわめて短い童話であるが、あるとき、でんでんむしは、自分の背に負った殻の中にかなしみがつまっていることに気づく。そして、他のでんでんむしに尋ねてみると、誰もがおなじように悲しみを殻に背負っていることを教えてくれる。
そして、でんでんむしは、かなしみを受けとめることができるという話である。かなしみを通じた他者との共感と表現するのは、大人の世界であり、こういう話を絵本で見た子供の実感は、言葉以上のものを心に宿すことになるだろう。
新美南吉記念館に「でんでんむしのかなしみ」の絵本があったので、購入したら皇后陛下がお心にとめた童話だということが、帯に書かれてあった。皇后陛下は、童話に強い関心を持たれておられることは、有名である。何がお好きかということを、外に出されないのが皇室の伝統だが、こうした童話が多くの人々の読むきっかけになるのであれば、良いことに違いない。


同じカテゴリー(書評)の記事画像
伊藤園に選ばれた俳句より(春の空)
伊藤園に選ばれた俳句より(つぼみ桜)
伊藤園に選ばれた俳句より(銀河)
自選句(岩鏡)
自選句(黄菊、白菊)
自選句(ミモザ)
同じカテゴリー(書評)の記事
 伊藤園に選ばれた俳句より(チュウリップ) (2024-04-11 08:51)
 伊藤園に選ばれた俳句より(春の空) (2024-04-09 09:47)
 伊藤園に選ばれた俳句より(つぼみ桜) (2024-04-08 16:04)
 伊藤園に選ばれた俳句より(銀河) (2024-04-07 08:39)
 伊藤園に選ばれた俳句より(セーター) (2024-04-06 09:44)
 伊藤園に選ばれた俳句より(百足) (2024-04-03 15:47)

Posted by okina-ogi at 20:34│Comments(0)書評
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『でんでんむしのかなしみ』
    コメント(0)