2013年01月28日
浜田広介童話集』 鬼塚りつ子編 世界文化社 1100円+税

代表作「泣いた赤鬼」を含め10作が収められている。他の9話の作品名を揚げる。
◆「むく鳥のゆめ」
◆「りゅうの目のなみだ」
◆「ますとおじいさん」
◆「花びらのたび」
◆「ある島のきつね」
◆「よぶこどり」
◆「子ざるのかげぼうし」
◆「光の星」
◆「たぬきのちょうちん」
皆それぞれ味わいの作品である。「りゅうの目のなみだ」も浜田の作品の中では良く知られている。力の強いもの、恐れられている者も、孤高の寂しさがあるということか。そういった偏見を持たない純真な子どもの心が涙を龍に流させた。そして龍は船に変身するという話。「花びらのたび」は、美しく咲くが、はかない命の桜の花びらが、鳥に運ばれ、川を流れて、さまざまな体験できることに感謝するという内容になっている。限られた人生を有意義に生きることを暗に教えている。
Posted by okina-ogi at 10:01│Comments(0)
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