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2013年02月08日

童謡「赤い靴」

心に浮かぶ歌・句・そして詩87
 今宵、尾道白樺美術館で「智恵子抄」をきく夕べが催される。白樺美術館は、山梨県の清春美術館と姉妹館で、智恵子の絵画を所蔵している。白樺派、特に武者小路実篤が絵の収集に熱心で、ルオーの絵が展示されている。当日、智恵子の絵を掛けて歌曲「智恵子抄」を聴くという贅沢なコンサートであったが、手違いでその趣向は実現されなかった。
 歌は、二期会会員で津和野出身の声楽家、田中誠が歌った。音楽プロデュウサーの滝澤隆さんと羽田から広島空港までの機中横に座り言葉を交わす。大柄な人で、声量の必要な声楽家にふさわしい体躯をしていた。野口雨情の作詞「赤い靴」の詩が生まれた経緯を話すと興味深く耳を傾ける。童謡「赤い靴」のモデルになった少女が、実の両親やアメリカに帰った養父母の宣教師夫妻に看取られることもなく、東京の孤児院で結核で死んだのであるが、雨情は、そのことを知らなかった。それで「横浜の波止場から船に乗って異人さんにつれられて行っちゃた」となったこと、彼も知らなかったらしく
「そうですか・・・・」
と深く頷いた。

童謡「赤い靴」
赤い靴 はいてた 女の子
異人さんに つれられて 行っちゃった

横浜の 埠頭から 船に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった

今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
 
赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢うたびに 考える

拙著『春の雲』より


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