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2013年03月14日

心に浮かぶ歌・句・そして詩98

春望 杜甫

國破山河在 国破れて山河在り、
城春草木深 城春にして草木深し
感時花濺涙 時に感じては花にも涙を濺ぎ
恨別鳥驚心 別れを恨みては鳥にも心を驚かす
烽火連三月 烽火 三月に連なり
家書抵萬金 家書 万金に抵る
白頭掻更短 白頭掻けば更に短く
渾欲不勝簪 渾て簪に勝えざらんと欲す
芭蕉が紀行『奥の細道』で引用した有名な杜甫の詩である。源頼朝の軍勢に滅ぼされた奥州藤原氏の終焉と義経の死に思いを寄せている。杜甫が詠んだのは、安禄山の乱の跡である。「国破れて山河あり、城春にして草木深し」とは良く言ったものである。近いところでは、第二次世界大戦後の日本が浮かぶ。しかし、肉眼で見たわけではない。終戦の記憶は薄れてしまったが、戦災ではないが、東日本大震災の記憶は新しい。


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