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2013年03月31日

心に浮かぶ歌・句・そして詩109

朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木
藤原定頼
もののふの八十宇治川の網代木に いざよふ浪のゆくえ知らずも 
                         柿本人麻呂

百人一首にある前者の歌と、万葉集にある後者の歌を並べてみた。宇治川の網代木のある風景を詠んでいる。前者は、平安貴族。どことなく女性的で、響きが弱く柔らかい感じ。後者は、ダイナミックである。後世、多くの歌人や俳人が万葉の調べに魅せられたのは、こんなところにあるのかもしれない。網代木は、ヤナを支える杭のこと。


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