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2013年05月31日

『福祉を廻る識者の声』16(清水英夫)

寮母の資格制度について            清水英夫
 施設ケアから在宅ケアへの転換及び地域社会におけるケア体制の確立という老人養護体系変革の時代を迎えて、ホームヘルパーや寮母などの資格制度が要望されている。
 老人養護に従事する者のうち、医師・看護婦・保健婦および栄養士などは専門職になっているのであるが、社会福祉職は専門職化されていない。なかでも、老人養護の直接処遇者であるホームヘルパーや寮母には何の資格条件も定められていないため、その資格制度制定の要望が最近とみに活発になってきたようである。老施協の最近の調査によると、施設長の回答では、必要とする者八九.九%、必要としない者八.二%、不明一.九%のようであるが、老人生活研究所行う研修会参加寮母の回答(三八二名)では、必要とする者六六.二%、不要とする者十五.〇%、不明十八.八%となっていて、施設長の要望では約九〇パーセントであるにも拘らず、寮母本人の意識では僅か六六.二%の者しか必要としていない。
 これは、寮母の学歴状況(老施協)が小中学校卒三四.八%、高校卒四一.四%、短大卒以上二三.〇%という幅広い分野にわたっているためであろうと思われる。
 かつって、老人養護は家族の手によって行われていたけれども、現代社会では家族の用語も力が極めて弱体化すると共に、老人養護ニーズも多様化してきたので、今後は社会的養護体制を確立して職業人としてのプロの手に委託されなければならないという高齢化社会のなかで、医療施設における看護はもちろん、老人福祉施設における介護においても、現状の如く老人養護についての基本教育が殆どなされていないので、単に常識的な対応で間に合わせていることはもう許されない。早く資格制度を作り、その養成を図るべきであろう。
 
清水英夫(しみずひでお)。老人ホーム施設長(二十五年前)。短期大学講師(十二年前)。現在財団法人老人生活研究所理事長兼所長。高等看護学院講師。  

動物的有機体              (昭和六十二年・冬号)
 マリヤ館Ⅱ号館・Ⅲ号館が完成した。この年の瀬、新居への引越しが連日のように続いている。梅香ハイツ職員は、まさに師走の月にふさわしい奮闘ぶり。新マリヤ館の入居が終了すると梅香ハイツの人口は約一五〇人になる。六十年に完成した榛名春光園を合わせると二〇〇名を越える。
榛名湖方面への県道を境に左に健康老人の住宅群が整った。左の翼を拡張すれば、右の翼もバランスとして整えなければならない。恵泉園の移転改築工事は、入札が終われば、新年早々にも着工される。県道より右は、榛名憩の園を含む要介護者施設群となる。
かつて、船舶振興会会長の笹川良一氏は、新生会を動物的有機体と評した。これは、コンビネーションシステムへの最大級の賛辞である。六十二年は、両翼を整えた新生会鳥の羽ばたく年にしよう。(翁)


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