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2013年07月02日

『福祉を廻る識者の声』51(コロムビア・ライト)

笑いは人生の潤滑油です       コロムビア・ライト
 人間色々、人生いろいろと言いますが、健康はただ一つですね。喋る商売人(タレント)が声を失ったのでは洒落(しゃれ)にもなりませんね。私も喉頭ガンで声帯を除(と)り、約四年になりますが、食道発声と言う独特の発声法で話術を回復できました。人間の体って大したものです。コンピューターが一億五千の細胞云々(データーうんぬん)と言われますが、万物の霊長の人間はナントナント二百億以上の細胞が蓄積されていると言う!神様は凄い生物を作ってくれましたね。でもその生物も最近では心が無くなり、モノ、カネ、イロばかり。細かく分析すると、殺人、恐喝、強盗、スリ、いじめ、詐欺、果ては宗教の癌、オーム真理教など、どうなっているんですか、神国日本?これらの関係者は、一度喉頭ガンに患(かか)れば良いと思ってます。声を出す苦労でそんな悪事に心を奪われるような余裕?はないと思います。政治家の失言も続出。健康?で声が自由に出るからペラペラ喋ってしまうのです。これを喋ったら相手の方は?言い過ぎたかな?こんな気持が有れば対話は百パーセントうまく行きます。人間和の心が必要ですね。そこで私がいかにして相手の方に好意を以って頂けるか?を考えたのです。私には人を笑わせる得意なテクニックが有ったのです。声を取り戻してからこの笑いが大変と役だったのです。笑いって素晴らしいですね。榛名の山々の桜を見て
A・「桜が綺麗ですね」B・「ハイ満開で私の鼻と同じですよ」A・「アハハ::」必ず笑ってくれます。新生会の食堂で。A・「このおそばおいしいわね!」B・「そばでも良く噛むと長生きしますよ!」A・「ナゼ?」B・「ツルツル(鶴々)カメカメ(亀々)ツルカメは長寿の象徴ですよ!」洒落も笑いになるのです。
 笑いという字は、竹がすくすくと育ち天まで届くので(笑)と言う字が出来たそうです。微笑、爆笑、談笑と明るい笑いも有りますが、今流行の笑いは、嘲笑(アザケリ)、冷笑(ヒヤカシ)、陰笑(ワルグチ)。こんな笑いはいけませんね。心に太陽を!唇に言葉を、巷に笑いを::。
 コロムビア・ライト。本名鳥屋二郎。一九二七年、東京青山生まれ。コロムビアトップ・ライトのコンビで活躍。著書に「いきてりゃこそ」など。                (平成八年・冬号)

結核と癌                  (平成八年・冬号)
 結核保養施設榛名荘にコロムビアライトさんは、療養生活を送ったことがある。今から約五十年前の事である。当時を振り返り、原正男理事長(その頃は荘長)は、「宴会でもあると漫談をやったり、器用な芸を見せたりした青年がいて、それがライト君だったんだね」と話す。
コロムビアトップ・ライトとして漫才コンビで一世を風靡したライトさんの笑いの素質が結核療養所時代から芽生えていた。トップさんが、政界に転出してから、マスコミに登場することが少なくなったが、平成三年に喉頭癌を患い声帯を摘出した。結核と癌。死と対峙するような病気に二度も出合い、今回は結果的にライトさんの生命というべき声を失った。しかし、食道発声法で会話を取り戻し、全国各地を講演に飛び回り、忙しい毎日を送っている。
逆境に立ったとき、ユーモアを失わず陽に生きる。まさしくライトである。(翁)


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Posted by okina-ogi at 07:29│Comments(0)日常・雑感
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