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2013年07月10日

『福祉を廻る識者の声』60(笠原浩一郎)

サバンナ礼讃                笠原浩一郎
もともとドリトル先生は獣医ではありませんでした。しかし先生は動物語が話せるために、近所のネコ肉屋に唆(そそのか)され、飼っているポリネシアという名のオームからも「ばかくさい人間相手の仕事などおよしなさい。是非、動物の面倒をみてください」と説得されて、大変人気の高い獣医になってしまいます。―しかし反面、唯一の肉親で、先生の身の回りの世話をしてくれていた妹のサラは、愛想をつかして家を出て行くし、人間の患者は一人も来なくなって、先生は大変貧乏になってしまいます。それからサルのチーチーの要請に従い、アフリカのサル王国へ疫病を治しに出掛けるのです。―これが、昔、愛読した童話、ロフティング作、井伏鱒二訳〝ドリトル先生物語〟の冒頭であります。この童話は、地球上の生きものにとって人間は極めて厄介な動物であり、他の動物とは異なり、人間は善悪の二群があり、動物と良い人間が協力して初めて、悪い人間を救うことが出来ると言っているように思います。悪い人間とは自然とその摂理を理解しない輩を指します。
昨年正月、故あってケニア、タンザニアを旅し、今年もまた南ア、ボツアナ、ジンバブエを訪れました。そこで見たものは、頂きに雪を置くキリマンジェロの雄姿やサバンナのバオバブの木陰に沈む真赤な夕日だけではありません。確かに時々ライオンやチータの狩の姿はありますが、バブーンもガゼルもインパラも縞馬もみんな悠々としいて、サバンナは爽やかで平和な風が吹き渡っており、何よりも調和が支配していました。
 今、私の医療は明らかに変わったと思っています。自らの老いを眼前に迎え、更に高齢化社会を支える一医療人として、ここに、神の摂理に従った医療を展開したいと思います。

 
笠原浩一郎(かさはらこういちろう)。一九三三年、栃木県生まれ。群馬大学医学部卒。元榛名荘病院院長。現在宏愛会第二リハビリテーション病院院長。         (平成十年・夏号)


介護保険法                 (平成十年・夏号)
 介護保険法が成立し、西暦二千年の施行に向け、県や市町村に〝介護保険対策準備室〟ができた。ケアマネージャーの試験も秋には、全国ほぼ一斉に行われる。六月九日には、省庁改革基本法が成立し、省庁は一府十二省となり、厚生省は、環境庁と労働省と一緒になり、環境省と労働福祉省の二つに別れることになる。二〇〇一年を目標としているので、介護保険法は、厚生省のもとでスタートすることになる。
 福祉の世界に保険が導入され、強制機構の再編成が行われたのは、何を意味するのか。前者の税から保険の移行は、国が口を出さない(規制緩和)、手を出さない(補助金、措置費)ことになるだろうし、後者の中央官庁のスリム化(?)は、権限を地方に委譲(地方分権)する方向に動くはずである。施設は、運営から経営という視点を持たざるを得なくなる。(翁)


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