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2013年07月14日

『福祉を廻る識者の声』64(志村 昭)

福祉は人の幸せを生み出すこと         志村 昭
 福祉と医療の世界に入り、早や十二年となりました。前職は銀行員です。一九六七年銀行の大阪支店へ転勤を命ぜられました。当時は、海外に行く様な気持で赴任致しました。新設開店の為の準備でした。十有余名、顔もわからず名前だけ初めて出会ったものたちでした。
 着任翌日から外回りを命ぜられ、片手に地図もう一方の手にカバン、一日十数キロは歩きました。店に戻るとミーティング、そして翌日の計画をたて帰宅するのは毎晩夜中でした。毎日のミーティングでたくさんの意見が出るのですが、不思議と翌日に持ちこすことなく、結論が出てしまうのです。そこで考えました。群馬から大阪へ出稼ぎに来た様なものです。初めて出会った男たちが、一緒になって同じ目標に向って行動するための議論は、常に相手の立場になって物事を考えることが基本なのだと。そこに他人との愛が芽生えるのではないかと。大阪では「あんさんな、大阪商人が〝考えときまっさあ〟と言う時は取り引きは考えていないという事でっせ」と教えられ、東京上野では、「下町っこと言うのは、相手の心にほれて来るのです」と言われました。埼玉県の春日部では、封建的な土地柄ではあったけれど、言葉使いに注意し、誠意をもって接することでとても良い関係をもつことができました。今でも、大阪・上野・春日部で知りあった人達とお付きあいをさせていただいております。最近この方たちとの話題は福祉のことです。特に、介護保険が実施されるにあたり、私達の老後はどうなるのでしょうかと。「私には子供がいないので、家庭介護しろと言われても無理です。在宅ケアを二十四時間してくれるのでしょうか」別の人は「年寄りは、お金で換算され評価されると言う事を聞きました。お国の為に一生を捧げて来たのに」と涙を流して語りました。こんな人もおりました。「福祉も配給制度から自給自足の時代に入るから、頭を切り換えにゃーあかんで、がんばりいや」と福祉にたずさわる私を励ましてくれました。 後藤静香先生の『天よりの声』に〝愛すれば話が解る、愛すれば心が通う〟と言う一文があります。福祉は多くの人達の幸せを生み出すことだと思います。目標は一つなのです。幸せになることです。一人一人がよく話し合い、そして理解し、お互いに愛しあうことではないでしょか。             

志村 昭(しむらあきら)。新生会事務長。                 (平成十一年夏号)


自給自足                 (平成十一年・夏号)
十五年以上前、当時奈良女子大の教授であった森幹郎先生が、〝社会福祉とは何か〟ということを「経済的効率と社会的公正」と教えてくれた。税金=公金→措置費は無駄遣いはダメ、多くの人が納得できるように使うという意味である。戦中、戦後、配給制度というのがあった。補助金も措置費も一種の配給である。 
 介護保険制度を自給自足と表現した人がいる。当を得ている。自給自足というのは、自ら汗を流し自分の生きる糧を得る行為である。配られたお金を有効に使う〝運営〟から安定した〝経営〟に使うことが求められるようになる。使い方は少し自由になると思うが、入居者のために使うことには変わらない。狩猟、採集、栽培、飼育は代表的な自給自足の方法である。そのために今から良い土壌、豊かな森を準備、確保する必要がある。(翁)


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