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2013年10月30日

『楫取素彦読本』楫取素彦顕彰会編 300円(税込)


 


 10月26日(土)、群馬県立女子大学で「県令・楫取素彦」の公開シンポジウムが開催された。基調講演があり、講師は群馬県議会議員でもある中村紀雄氏であった。途中から入場したので、部分的な理解になってしまったが、シンポジストにもなり、楫取素彦の存在を見直すべきだという思いは良く伝わってきた。その会場で配布されたのが、この小冊子である。装丁も昔の教科書のようになっていて、内容も平易に書かれている。小学生、中学生を読者に想定した文章でもある。著者は、中村紀雄とは書いていないが、執筆者になっている。
 楫取素彦といっても、群馬県民のほとんどに知られていないと思う。私自身も、今年の3月、防府天満宮を当社の一木禰宜さんにゆっくり案内してもらわなければ、関心を向けることはなかったかもしれない。楫取素彦は、もともと山口県の人で、晩年も防府の地で過ごしている。吉田松陰の友人であり、松蔭の二人の妹を妻にしている。後妻は、久坂玄瑞の妻になった人である。華族制度により、男爵になった人物であるが、その生き方は、地位を求めた人生ではなかった。松蔭の思想は、純粋で過激であり、しかも若かったので明治維新という革命の起爆剤の役割を果たしたが、楫取素彦は、民政にあって、人権を重視し、平和主義者のように生きている。ただ、松蔭の思想も継承していることも事実である。「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」。古いようで、今日人間に求められる教育の大事な要素であると思う。


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『楫取素彦読本』楫取素彦顕彰会編 300円(税込)
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