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2014年01月13日

『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著

『言志四録』(一)言志録 佐藤一斎著 
川上正光全訳注  講談社学術文庫 1000円(税別)
 

 古本市で発見。まさか、こんな所で出会うなんてという感じ。著者は、幕末に亡くなった儒者で、『言志四録』は、戦前はともかく、戦後は出版されず著者の名は、忘れ去られたと言って良い。天下の岩波文庫も再版していない。佐藤一斎は、佐久間象山の師でもあるが、西郷隆盛が熟読した著書として、どのような内容か関心を持っていた。この本を世に出したのは、川上正光氏の功績である。略歴を見ると、東京工業大学の学長という立派すぎる履歴の人物である。大学も同校で、専門が電気工学というから驚く。氏の人生訓として佐藤一斎は特別の存在のようである。
 佐藤一斎の生きた時代と現在は、あまりにも違っているが、人生いかに生きるかということは、共通の課題になっている。儒者という立場ではあるが、含蓄のある言葉が並んでいる。さらに、佐藤一斎は88歳という長寿であり、思考も衰えなかった。いかに、有言実行の人であったことが想像できるのである。彼の門下からは、幕末から明治の政治を動かした俊材を輩出している。横井小楠もその一人である。


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