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2014年01月24日

心に浮かぶ歌・句・そして詩129

晩年自警の詩

晩年学ぶ莫れ少年の人を
節輒(すなわ)ち荒頽(こうたい)して多く身を誤る
悟り得たり秋冬黄爛(こうらん)の際
一時の光景陽春に似たるを
頒白誰か憐む遅暮の人
自ら知る三戒の修身にあるを
看るを要す、枯樹閑花発(ひら)くも
也(ま)た是れ枝頭一刻の春なるを
名訳がある。
 「年をとってからは、若い者の真似をしなさるな。そんなことをすると、身体の調子がくずれて身を誤るわい。今は丁度、秋から冬にかけて木の葉が黄ばんだ頃で、一時、一寸小春日に似ているなと悟ったよ。白髪まじりの老い先短い老人なんか誰が憐れむものか。三つの戒めというものは一生涯の戒めであることがわかったよ。良く見なさい、枯れかかった樹に狂い咲きの花が咲いたとて、これはほんの一瞬間、枝の先に春がのぞいたようなものだわい」
 詩の書き出しに「人は50をすぎてから、春心が再び動くことがある」と書いている。春心とは、性欲のことである。気が若いのは良いが、老体とのバランスを考えないといけない。精神の向上は死ぬまで続く。暴走老人と言われた石原慎太郎氏も元気だが、曽野綾子さんもしばらくぶりでテレビで拝見したがお若く、頭脳明晰なのには驚かされる。
佐藤一斎『言志後録』149より


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