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2014年01月30日

心に浮かぶ歌・句・そして詩135(後藤静香『権威』より)

「ぬれた心」

ぬれた若葉に朝日があたる
かがやき出ずる光彩よ
ぬれた苗床に種をまく
もえ出ずる生命よ
涙にぬれたまなこにのみ
自然が見える
人間が見える
本当の人生が見える
ぬれたる胸にいだかれて
か弱い若芽ものびてゆく

後藤静香『権威』より

後藤静香(1884-1971)は、大正から昭和にかけて活躍した社会教育家である。彼の著した『権威』は、長い期間に渡り再版され、多くの人々に読まれた。その詩とも、教訓集とも言える言葉を暗誦したり、社是に掲げる人もいる。戦前は、100万を超える読者があったが、戦後は「知る人ぞ知る」という感じの著書になった。
 最近、知人の研究図書で知ったのだが、『権威』は、GHQによって戦後没収の憂き目に逢っている。現在あまり読まれていないのは、そのことも、影響しているのだろうが、深く味わうと、心に沁みて来るものがある。


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