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2014年02月09日

福島復興(2014年2月)

福島復興
 東日本大震災から三年近くなった二月五日、一泊二日で福島県を旅行した。場所は、いわき市にある「スパーリゾートハワイアンズ」である。一行様一二名のバス旅行である。メンバーは職場の従業員。社員旅行は、最近では珍しくなった。そのため、観光地の旅館やホテルは苦戦を強いられている。企画は、従業員会で職員の希望に合わせ、時季を分散して、内容も多彩である。銀座の歌舞伎座が新築され、歌舞伎の観劇ツアーに申し込んでいたが、日が変更になり不参加となり、この旅行に乗り換えた。職員との親睦は、大事だと思っている。
 

 「スパーリゾートハワイアンズ」。耳慣れない名称だが、我々世代だと「常盤ハワイアンセンター」と言えば分かりやすい。常盤炭鉱が閉鎖され、従業員の再雇用を考え、一大リゾートセンターとして昭和四十一年にスタートし、フラガールのハワイアンダンスを売り物にブームを起こし、事業を成功させた。しかし、全国各地の団体旅行客の減少はこの施設も例外ではなかった。それに追い打ちをかけたのが、先の東日本大震災であった。建物は大被害を受け、福島第一原発の事故も加わり閉館に追い込まれた。
 
 それから三年後、施設は見事に復興している。平日とはいえ、宿泊客は多かった。老若男女に偏りはない。それぞれに魅力あるサービスを用意しているということなのだろう。体験してみるとそのことがわかる。
 
 「スパーリゾートハワイアンズ」に到着したのは、十二時近くでチェックインには早いが、一時になればできるという。普通のホテルや旅館なら、三時と言うのがお決まりであるが、二時間も早い。その分、館内の施設を利用できる。フラダンスも鑑賞できたが、温水プールで充分泳ぎ、各種の温泉にも浸かることができた。その後の宴会だから、出されたものも美味しくいただくことができた。お酒も従業員会の負担で飲み放題という嬉しいおまけ付きである。昼間の体力消耗で、宴会後は部屋に帰り就寝。同部屋の若者は、二次会に繰り出し午前様もいたらしいが、こちらは夢の中である。
 
 翌日は、小名浜漁港を目指す。「スパーリゾートハワイアンズ」からそれほどの距離ではない。港町の津波被害の復興状態も気になっていた。単調な海岸線が長い福島県では、貴重な漁港である。放射能による風評被害の影響はどうなっているのだろうか。お土産の大半は、旅行の前から海産物と決めていた。「鮟鱇」は、特産というのを聞いていたので、冬の時季なので尚更である。市場に行ってみると地元近海の物がない。代わりに「青森産」の鮟鱇が切り身になっていた。価格も安い。東北復興のためにはなる。「目光」という小魚は、近海物だという。焼いても揚げても美味しいという添乗員の言葉を鵜呑みにして土産にした。その他に秋刀魚、鯵、金目の開き干しが安い。クジラのベーコンの塊りも安い。申し訳ないようである。
 


 港には、何事もなかったように漁船が停留してあって、震災の傷跡を残していない。壊れた家も海岸近くに取り残されていない。ガレキも見当たらない。しかし、経済的に復興ができているかは、通り過ぎの旅行では実感できない。最後に立ち寄った、「アクアマリンふくしま」では施設周辺の庭園整備工事が進み、来館者の数も増えているようだ。震災当日、この施設の一階まで、海水が浸入し、入館者を避難させ、職員の停車していた車は津波で流されても、魚達を守るために停電の中泊まり込みをしたという話を聞いた。そうした職員が管理している水族館だから、見事に海洋生物の命を伝えている。
 小名浜の近くには、勿来の関がある。以前立ち寄ったことがある。白河の関もあるが、福島は陸奥の始まりになっている。今は一つの国になっていて、そうした関も特別な意味を持っていないが、東北三県の復興は日本全体の課題になっている。地図を見たら、草野心平の生家が近い。またこの地を訪ねて見ても良いと思った。


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