2014年02月18日
『日本古代文化』和辻哲郎 岩波書店 600円 昭和47年版
学生時代に購入した本を何十年振りかで読み返してみた。『倫理学』岩波文庫といった専門書に近い著書は読もうとは思わないが、『風土』や『古寺巡礼』は、座右の書に近い。数回は読み返している。最近、随想集も読んだが、読みごたえがあった。
内容が、学術専門書のようで、基礎知識がないと読みにくいと思い、関心のもてそうな項目を選んで読んでいるので、書評などは当然書けないのだが、『古事記』の批評は、和辻哲郎らしいと思った。ブログのキャラクターにしている大国主の命については、益々好きになった。
日本の古代人の感性についても触れているのだが、自然児のように現在の道徳心からかけ離れたところがあっても素直で陰湿なところが少ない。残虐というよりは、優しさがあり、大国主の命などは典型的な英雄として描かれている。騙されて、2回も死んで蘇生しているところは、キリスト以上である。週末は、雪で外出も困難だろうから、読了できるようにしたい。
内容が、学術専門書のようで、基礎知識がないと読みにくいと思い、関心のもてそうな項目を選んで読んでいるので、書評などは当然書けないのだが、『古事記』の批評は、和辻哲郎らしいと思った。ブログのキャラクターにしている大国主の命については、益々好きになった。
日本の古代人の感性についても触れているのだが、自然児のように現在の道徳心からかけ離れたところがあっても素直で陰湿なところが少ない。残虐というよりは、優しさがあり、大国主の命などは典型的な英雄として描かれている。騙されて、2回も死んで蘇生しているところは、キリスト以上である。週末は、雪で外出も困難だろうから、読了できるようにしたい。
Posted by okina-ogi at 09:02│Comments(0)
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