2014年03月05日
心に浮かぶ歌・句・そして詩148
「仰げば尊し」
あおげば とうとし、わが師の恩。
教(おしえ)の庭にも、はや 幾年(いくとせ)。
思えば いと疾(と)し、この年月(としつき)。
今こそ 別れめ、いざさらば。
互(たがい)にむつみし、日ごろの恩。
別るる後(のち)にも、やよ 忘るな。
身をたて 名をあげ、やよ はげめよ。
今こそ 別れめ、いざさらば。
朝夕 馴(なれ)にし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる 間(ま)ぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。
卒業式の季節になった。今は、小学校の卒業式でこの歌が唄われることが少なくなったようだ。明治17年に発表された唱歌で歴史は古い。作曲、作詞とも不詳である。原曲があるらしいことが最近分かった。この歌の歌詞が古臭いとか、歌詞が民主的ではないと歌うのを反対する人がいるが、国民的に愛される曲だと思う。
小学校時代の思い出は、はるか昔の記憶になりつつあるが、この歌を口ずさむと、当時の木造校舎や、校庭の桜の木などが脳裏に蘇ってくる。先生の顔も懐かしい。歌は世につれだから、卒業式に強制できないとしても、歌われ続くよう願う。
Posted by okina-ogi at 00:57│Comments(0)
│日常・雑感