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2014年03月15日

原発事故の拡大を身を張って防いだ人

 大地震と津波被害で呆然としているところに福島第一原発事故が起こった。その重大さは、日々の報道とともに深刻なものとわかり、原子力発電所に近い住民の避難が始まった。遠方であっても、放射能汚染による健康への心配が指摘されるようになった。そんな中、発電所から離れず、事故の拡大を防ごうと命がけの現場指揮にあたった人物が、昨年58歳という若さで亡くなった吉田所長である。政府や東電本店の指示に従わず、死ぬ覚悟で原子炉に海水を注入し続けた人である。結果的にその判断は正しかった。
 当時から既に病が進行していたかもしれないが、半年以上現場で指揮をとり、職員からは、絶対的な信頼感を持たれていた。この人と共になら、命をかけても良いと思えたという声を聞いた。こう言うリーダーは、今の日本には少ないと思う。この事故が、危機的にある状況にあって、「俺は日本を抜け出すよ」と言い放った人がいる。それなりの管理者である。ただ唖然としたが、吉田所長と比べようもない。
 ある人物のことを思い浮かべた。沖縄戦の作戦に参謀として関わった人物である。八原博通大佐である。徹底的な持久戦を主張したが、大本営の命令に司令官牛島中将は、従った。その結果大打撃を受け、悲惨な戦いに民間人も巻き込み多くの悲劇的な戦況に追い込まれ敗北した。大本営が東電本社ということになるが、単純な比較はできない。大本営の参謀が現地に行くことはなかったように、原子力発電に詳しい役員が、現地に長く留まり、吉田所長を支えたという話は聞こえてこない。


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