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2014年05月11日

心に浮かぶ歌・句・そして詩152

「言葉」

言葉という不完全なもので
思うことのすべてを
語ろうとするのは愚かである
たとえ、語りえたとしても
境遇、年齢、教養の
一切を異にするものに
わが思いの真相を
何ほど伝えうるものか

後藤静香『権威』より
聖書では「始めに言葉がある」ということだが、「始めに心がある」というのが正しいような気がする。言葉は、人類の工
夫で歴史は浅い。仏教の唯識哲学では、心の深さは人によって違うという。心の層の浅い人には、言葉や、知識が豊かでも、心の層の深い人の想いは、言葉から伝わらない。心の深さとは何かと問われれば、他者を思いやる心のようなものというしかない。このような表現も言葉である。


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