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2014年05月27日

心に浮かぶ歌・句・そして詩159

達人

天下をのむの慨あるも
少女のごとく柔和なり
白熱ほのおを吐くの信あるも
冷静透徹 氷のごとし
老者にて幼児
貧しくして富む
権威その内にあふれ
謙虚万人に仕う
真に達人なるかな

後藤静香『権威』より
後藤静香は、若い時からこんな人物を理想にしていた。80代まで生きたから、「老者にて幼児」の資格もあった。しかし、いつまでたっても理想の域を脱することができなかったと自戒しているが、死ぬまでこんな人になろうとの願いを持ち続けた。自分の知っている範囲にはこのような人物はいないとも言っているが、西郷南州などは、こうした人物像を伝聞の中から彷彿させるものがある。後藤静香選集の中には、西郷隆盛について著述した個所がある。後藤静香も九州人である。


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