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2014年06月13日

心に浮かぶ歌・句・そして詩161

見えねど美し

朝ぎりのなかに
馬子うたきこゆ
むすめ見えねど美し

紺がすり 赤だすき
白い菅がさ 稲田にそろう
顔は見えねど美し

銀河のほとり相思の人
七夕さまは
見えねど美し

後藤静香『権威』より

馬に乗って花嫁が嫁ぐ風景、大ぜいして田植をする風景は、すっかり見られなくなったが、日本の田舎の懐かしい風景である。「銀河のほとり相思の人」とは彦星と織姫のこと。「見えねど美し」、良い言葉である。金子みすずの詩が思い浮かぶ。
青いお空のそこふかく
         海の小石のそのように
         夜がくるまでしずんでる
         昼のお星はめにみえぬ
         
     見えぬけれどもあるんだよ
     見えぬものでもあるんだよ

         ちってすがれたたんぽぽの
         かわらのすきにだァまって
         春のくるまでかくれてる
         つよいその根はめにみえぬ
    
       見えぬけれどもあるんだよ
       見えぬものでもあるんだよ
「星とたんぽぽ」という詩である。「見えぬけれどもあるんだよ」もまた良い感性。


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