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2014年06月24日

心に浮かぶ歌・句・そして詩162




登山

雪渓をこえて
高ねにのぼる
登るに従って眼界ひらく
気すみて心さわやかなり
珍しき花
絢爛のむしろをしく
雷鳥ひなを抱いて
しゃくなげの間にねむる
山頂はるかに望む
雪の連峰
        ―白馬岳にて―
後藤静香『権威』より

山登りは、趣味の一つだが、これほどの高山に登ることは数少なく、乗鞍岳に登ったのが最も高い標高の山ということになる。この詩にあるような風景、充分連想できる。富士山が日本の最高峰だが、多分一生登ることはないだろう。これほどの山は、遠くから眺める方が良いと思っている。
人生も山登りに例えてみるのも面白い。その中でいちばん辛いのは、心の高さ、深さを求めることである。仏教哲学に唯識というのがある。仏教では、九識が最も高い心の層だという。ここまでいくと、世界はどのように見えてくるのだろうか。「どの人を見ても、どの自然を見てもただ懐かしい」。こうなると、だいぶ九識に近い心に居ると言えるのではないだろうか。「見るもの、聞くもの全て懐かし」。
凡人は、楽な低地を歩き続けるので、視野は開けてこない。仲良しクラブにいて、それ以外の人や、異なる考えの人を避けるような生き方は、好ましくない。


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