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2014年09月13日

吉田調書

「吉田調書」なるものが、政府によって公表された。その一部を、新聞報道で見ただけなので、生意気なコメントはできない。福島第一原子力発電所が、津波によって被災し、重大事故に至った時の現場責任者が吉田所長だった。今は、鬼籍に入り直接証言を得ることはできない。今後の事故対策を考える上で、貴重な調書になる。
事故発生時、国民の多くは何が起こっているのか、大津波に多くの人々が被災し、命を失ったことに心を奪われ、原発事故の重大性に気づいていなかったと思う。日増しに、専門家の分析が報道されるに至って、憂鬱な気分になった。計画停電なども、現実味を帯び、年配の人などは、戦時中の体験を想起した人もいただろう。
あの時、どう感じたかというと、事故発生現場にあって指揮をとる吉田所長を始め、関係職員に日本の運命を託すような気持ちだった。その後、自衛隊による空からの注水や東京消防庁の職員の放水の映像を息を飲むような気持ちで見ていた。今は、何より被害の拡大を抑えてほしいと願ったことを思い出す。
日本は、今も昔も危機的現場への対応が欧米などに比べて劣っているように感じてならない。権限と責任の問題が曖昧だからだと思う。今回の原発事故の場合、多くの権限を現場責任者に持たせ、責任は、東電本店や政府が持つことが必要だったと思う。現場からの要請に最大限応え、迅速に実行することだったのではないだろうか。戦争のことなど引きあいに出したくないが、沖縄戦や硫黄島の戦いの大本営の対応は、嫌悪感すら感じる。命がかかっている人とかかっていない人の違いと言っても良い。当時、首相補佐官だった細野豪志が、新聞記事によると吉田所長は、日本の命運に命をかけていたと評価し、上司の元管首相の行動に批判的な発言は注目に値する。


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