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2014年12月05日

『春宵十話』 岡潔著 毎日新聞社




初版は、1963年である。今は、光文社から文庫本が出版されているが、この本を昭和50年代手に入れようとするのは大変だった。想像するに、購入した人は、世に言う「座右の書」にした可能性がある。古本として書店に出す人が少なく、この当時には絶版になっていたと思う。人の書いた本を「聖書」というのもおかしいが、『春宵十話』は何度も読み返し、人生の羅針盤にしてきた正に「座右の書」である。
 岡潔が、数学研究の功績で文化勲章を受賞した数年後、毎日新聞の記者が口述筆記として世に出した。当時は、小学生で岡潔の存在すら知らない。岡潔は、この時62歳で、今の自分の歳と同じである。文化放送の武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」という番組でこの本が紹介されたのに刺激を受けて、書いてみようと思った。決して書評などというものではなく、感慨のようなもので、「私の中の岡潔」という内容である。この本に出会ってから長いので数回に分けて書いてみたい。


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『春宵十話』 岡潔著 毎日新聞社
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