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2015年01月14日

情の通わないない国(組織)は滅びる

フランスで新聞社が襲撃され、報道関係者が殺された。多くの移民を受け入れ、自由と平等を標榜する国にとって大きな社会問題になっている。自由、平等は知性の世界。もうひとつフランスが国家の旗印にしているのが、博愛である。異なる価値観、思想に寛容になれる精神である。これは、情の世界と言って良い。テロという暴力的手段は、論外なのだが、イスラム教やユダヤ教を排他的に弾圧するような動きにはなってほしくない。フランスの大統領もこの点は、良く自覚している。各国の首脳に呼びかけ、素早いテロへの抗議の行進も実現させた。
原理主義というか、ある宗教や教義、理論に忠実なために他者のそれに対して不寛容どころではなく、排他的、攻撃的なる立場がある。世界の国々や思想集団を見ても、原理主義というレッテルを貼ってもおかしくない存在があることを否定できない。代表的なのは、北朝鮮である。国民は幸せとは思えない。中国やロシアも経済大国だが、思想の自由が抑制された国に見える。簡単に言えば、為政者や権力に情がない。粛清や更迭などの手段で都合の悪い者は排除される。
民主主義で少数の意見も尊重され、しかも法律で人権も保護されている国の中にあっても、組織として原理主義的になっている場合もある。ブラック企業などと呼ばれている。こういう組織は、人を大事にしない。安い賃金で、過酷な労働を強いて利益を追求する。また、リーダーの理念を徹底し、現場からの意見に耳を貸さない場合もある。側近に、リーダーの価値観に同調するものばかり集める。古代の宮廷政治や、北朝鮮のような感がある。やはり情の欠如と言わざるを得ない。
『花燃ゆ』で吉田松陰が登場する。当時として相当過激な思想と行動をした人だが、原理主義者とは思わない。人の心を動かす力がある。「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」。真心が他人の魂を揺さぶる。「真情」ともいうべき心である。吉田松陰は、情の人である。キリストの行為、言動の中にも情がある。情とは何か。それを一生涯考え続けた人物がいる。数学者の岡潔である。今さらにして、その考えの深さを知る。ただ、岡潔に言わせれば、大自然の中にある心だと言っている。テロなどに訴えず、人類は、元々生を共存できる存在だということを自覚すべきだと思うのである。


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