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2015年01月28日

高等遊民

記憶の底に長く沈んでいたような言葉を耳にした。『吾輩は猫である』を読みかけ、苦沙彌先生が、友人に重なってきたので、感想を求めたところこの言葉が帰って来た。友人は、経済学者で大学から報酬を受けており高等遊民ではない。趣味もあい古くからの友人でもある。いつも知的な刺激を与えてくれる。近くに住んでないので、迷亭君のようにぶらりと家を訪ねて来ることもない。温泉宿を決めて、雑談に年数度耽っている。
辞典を調べて見ると、明治、大正、昭和の初期にかけ、高等教育を受けているにも関わらず、定職に就いていない人を指した言葉のようだ。夏目漱石の小説にはこうした人物が描かれていることを彼は知っていたのだ。
どうも現在言われているニートとは違うようだ。以前にも、働くということは何かを考えて見たことがある。労働することにより対価を得て、人々は社会で生きている。子供や老人は、労働人口に入れていない。鬼籍に入った人だが、大学教授が教室で教鞭を執るのは、70歳が限界という持論を実行し、20年近く子供から離れ老人施設で生活した。老年学者の理論を実践した有言実行の人であった。
会社の役員も70過ぎて活躍している人もいるが、肩書きだけで職責を果たしているか甚だ疑問の場合もありはしないか。高等遊民の方が罪がないような気もする。


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