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2015年03月23日

『自註鹿鳴集』 会津八一著 新潮文庫

『自註鹿鳴集』 会津八一著 新潮文庫


会津八一は、新潟の人。書家であり、美術史家であり歌人でもある。秋艸道人の名もある。歌人でもあり、国文学者、民俗学者である折口信夫が釈超空の名で知られているように。二人の歌の背景に共通するものがあるような気がする。
北陸新幹線が金沢まで開通した翌日に、糸魚川を訪ね相馬御風の足跡に触れた。早稲田で会津八一と同窓で、郷土の禅僧良寛に傾倒したことで共通している。会津八一が相馬邸を訪ね懇談したこともあった。会津八一の歌は、独得である。ひらがなだけで書かれている。万葉集の歌が、ひらがなが発明されていない時代、漢字が当てられていた裏返しなのかと思う。
此の歌集は珍しく解説付きである。句集や歌集は、読書家であってもとり着きにくいものであるが、そうかと言って自註というのもどんなものであろうか。読者に自由に鑑賞してもらうものだからである。断片的ではあるが、奈良で詠んだ会津八一の歌は、愛唱するものが多い。毎年春になると高畑地区新薬師寺の近いお宅に泊めていただく機会があり、そこに集う友人の中に、『自註鹿鳴集』をいつも携帯した人がいた。今年の正月に急逝されたこともあり、改めてこの本を読むことにした。
「南京新唱」という言葉に出会った。南京はナンキョウと読み、古都奈良のことである。
南都北嶺という言葉もあるが、古都京都は北京となる。少しずつ歌を味わいながら、解説を読んで、日本人の心の故郷のような奈良の雰囲気にしたるようにしたい。亡くなった友人に代って、この本を持参することにした。旅立ちは、4月4日である。


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