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2015年04月01日

『大愚良寛』 相馬御風著  考古堂 




良寛研究者としても知られている相馬御風が大正7年に出版した本の復刻版である。新著で購入すると5000円程の大著である。古本で購入したが、それでも3000円近い。半分ほど読んでみたが、味わい深い。今まで知らなかった良寛の側面をうかがい知ることができる。文体も現代とは違い読みにくくはあるが、最近夏目漱石全集を読み始めたためかあまり抵抗がなく済んでいる。江戸時代の参考文献も登場するが、渡辺秀央氏の校注があり助かっている。
良寛の生家があった出雲崎には、良寛の記念館があるが2度訪ねたことがある。友人と佐渡旅行に行った折、彼を記念館に案内しようとしたら
「記念館なんぞには行かん。人は歌や文字で判断したらよろし」
ということだった。その彼の言葉をこの本を読みながらかみしめている。歳を重ねるほど良寛の偉大さが感じられてくるが、この本は良寛が書いたものではない。相馬御風の人物像を先ずは思い浮かべなければならないだろう。華々しく都会でデビューした相馬御風が30代で田舎に籠って良寛を研究した思いはいかばかりかと考えて見るべきである。


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