2015年07月18日
たまには行政批判
長いこと、行政の補完的な仕事をしていると、ついついお役人さんへの不満を口にしたくなる。友人知人の中には、国や県や市町村でりっぱに公務員の責務を果たした人たちがいるので、個人攻撃などということではない。厚生労働省の課長だった某氏などは、40代で教職の道に進んだ人だが、公務員だった頃から福祉の現場の情報を大事にしていた。日本に介護保険を導入するにあたって、政策的な土壌を作った人だが、一貫して現場主義である。友人のT君などは、現役の県の部長として、県の産業発展のために激務をこなしている。
介護保険制度になって久しいが、保険者が市町村になってから仕事に違和感を持つようになった。行政の単位が狭くなったのだから、地域に密着した福祉などには良い環境が整備されたと思うが意外とそうではない。福祉の現場の生の情報を大事にしていると感じないし、町村合併でそれぞれの地域の特殊性もあるのに、画一的な方針を貫くことに頑なだ。デスクワークが多く、地域にあまり足を運ばない。制度に熟知しているが、民間を育てる配慮が少ない。言いたいことは、沢山あるが、一つだけ不満を言う。
介護保険の認定には申請がいる。本人、家族がしても良いが、制度に詳しいわけではない。介護支援専門員や委任された人が代行する。これは、制度を円滑にするのは、当然のことだ。問題は、その先である。介護保険の認定審査会には、市町村の調査員の調査資料と医師の意見書が判断の基準になる。市町村によって違うのだが、某市などは、直接医師に依頼せず、家族や介護保険専門員に医師の下に提出させる。しかも、記入が終わるとその意見書を取りにいかせ、役所に届けさせる。開封できないので郵便物と同じである。定形外の封筒だから、最低120円である。事業所から遠い医院や病院の場合だと、郵送で返信の切手も同封することになる。これって変ではありません。市の仕事でしょ。市の支出を減らしたいという発想から出たとしか考えられない。
あまり、良い印象がないので、郷土愛もなくなる。他の市町村にふるさと納税でもしたくなります。変なところで、手間を省くなと言いたい。
Posted by okina-ogi at 11:54│Comments(0)
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