☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2015年10月08日

室生犀星と庭


室生犀星と庭

『庭をつくる人』という文庫本を金沢の室生犀星記念館で購入した。最初に、庭を作る人という随筆が載っている。犀星は、庭に関心を持っただけではなく、自ら築庭をしている。今も、旧居が軽井沢に残っていて、記念館になっている。開館しているのは、4月29日から11月3日となっているのも旧居の庭が関係していると思った。
室生犀星が好んだ庭は、日本庭園であるが、京都の寺社に見られるような庭園ではない。軽井沢の旧居に行ったことはないが、写真で見ると樹木の下に飛び石や捨石を配置して、安らぎの庭にしている。苔が見事である。つくばいの記述も随想の中に書かれているから、どこかに置かれているのだろう。
犀星の庭に対する考え方で共感したのは、石のようなものが、なぜ庭に必要なのかという素朴な疑問について、簡単に言うと飽きないからだという。犀星は、幼い時、生家の近くを流れる犀川の川原で、石と遊んだ思い出を書いている。宮沢賢治も石が好きだった。庭造りについての一言は参考になる。「庭の四隅から中央に向かって造るのが良い」という指摘である。囲碁の布石にも似ている。
我が家だったらどんな庭が良いか考えた。木がなく日差しが注ぐので、苔の代わりに芝を植えようと思う。問題は石の配置である。四隅に自然石を置き、辺は、低いレンガでしきる。北側は少し起伏を持たせ、麓は白い玉石を敷き和風にする。南側は平らな芝生の庭でよい。新居建築中に、庭の基本設計をすることにした。


同じカテゴリー(日常・雑感)の記事画像
俳人村上鬼城
『高浜虚子句集』より(浮葉)
俳句自選(金木犀)
俳句自選(秋明菊)
「近代の秀句」水原秋櫻子より(鮠)
俳句自選(百日紅)
同じカテゴリー(日常・雑感)の記事
 閑話休題⑥ (2023-10-07 19:10)
 閑話休題⑤ (2023-10-06 10:22)
 閑話休題④ (2023-10-05 11:46)
 閑話休題③ (2023-10-04 11:38)
 閑話休題② (2023-10-03 18:25)
 閑話休題① (2023-10-02 16:35)

Posted by okina-ogi at 17:20│Comments(0)日常・雑感
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
室生犀星と庭
    コメント(0)