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2015年10月21日

心に浮かぶ歌・句・そして詩166

俳句鑑賞(2)
この庭の 遅日の石の いつまでも
               高浜虚子
竜安寺の石庭を縁に座り長く見つめていた時の句だという。平易な写生だが、共感できる句だ。恐らく、観光客と一緒ではないだろう。静けさも伝わってくる。「の」が多いのも技巧だと解説している。短歌に多い技巧だとも言うが、「行く秋の大和の国の薬師寺の塔の上なるひとひらの雲」もそうである。目は、石に留まるのだろうが、「いつまでも」に句の焦点が行く。石は、人の心を飽きさせない。庭に石を置くのはそのためなのであろう。遅日というから、西日もさす夕方であろう。遅日は、春の季語である。
永き日を 彼方の峰に 想いよす
これは私の句である。20代の句で、峰の遥か先に大事なものがあるような気がしたのである。「いつまでも」眺めていたような気がする。「永日」も春の季語である。時間帯は、まだ日が高い時間という違いがある。



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