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2015年11月07日

『中国の大問題』 丹羽宇一郎著 PHP新書 800円(税別)

政治、経済分野の本は余程のことがなければ読まないことにしている。新聞やテレビの情報で良いと考えているからだ。たまたま古本市に出品されていたので読むことになった。著者は、民間人で初めて大使になった人である。商事会社の伊藤忠で中国との人脈があり、経済界で経営者として実績があったことも抜擢の理由になったのだろう。民主党政権の時に就任した。
経済界出身の大使らしい日中関係のあり方が述べられている。安倍政権の対応には、苦言を呈しているようにも感じる。首脳同士の対話が久しくないことも危惧している。日本にとって、中国は将来にわたって、重要な貿易国だと考えている。中国の経済が成長し、安定すれば、消費市場になると考えている。ただ、GDPでは日本を抜いたが、国民一人あたりの所得はいまだに低い。
地方と都市部の格差が大きく、爆買いなどを日本でしている中国人は、都市部の裕福な人たちである。「農民工」、「都市戸籍」、「農村戸籍」という言葉の意味も知った。少数民族の問題もある。中国は、為政者にとって複雑な、政治、経済状況があることがわかる。
中国には、2回訪問している。20年前のことで、今日とは状況が違うが、中国人に案内してもらったので、観光とは違う中国を見られた体験がある。「丹羽大使」は、在任中、中国各地を訪問し、要人にも会っているようだ。このあたりは、商社マンとしての習性というか体質で、評価したいと思う。


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『中国の大問題』 丹羽宇一郎著 PHP新書 800円(税別)
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