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2015年11月20日

「如く俳句」

山眠る如く机にもたれけり    高浜虚子
明治33年の作とあるので、正岡子規存命中のものである。
四季の山の移り変わりを中国の山水画家は、つぎのように表現した。
春山淡冶にして笑うが如し
夏山蒼翠にして滴るが如し
秋山明浄にして粧うが如し
冬山惨淡として眠るが如し
山眠るは、冬の季語になっている。今回の主題は、季語ではない。俳句の中に良く見かける「・・・の如き」とか「・・・のごと」という表現である。こうした俳句を「如く俳句」と呼ぶ人がいる。若い時、俳句の師から、「如く」を安易に使わないほうが良いと言われた記憶がある。加えて「老い」という言葉も。その言わんとすることは、平板な印象を与えるからだと解釈した。「何々のようだ」ということを俳句全体で表現し、老いたる者の句であることも同様に。
「如く俳句」の仕掛け人は、高浜虚子ではないかと思っている。虚子の句集に目をとうしたら40以上もある。特に昭和の時代に顕著である。しかし、老年期の
去年今年貫く棒の如きもの
は名句とされている。
また高浜虚子の句で
虹たちて忽ち君の在る如し
虹消えて忽ち君の無き如し
も世に認められた句である。
高浜虚子の門下である川端茅舎も「如く俳句」が多かった。
咳込めば我火の玉のごとくなり
咳止めば我ぬけがらのごとくなり
川端茅舎の健康の事情があり、まさに「如く」なのである。


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