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2016年01月09日

テミストクレスの先見性

塩野七生の『ギリシア人の物語』に登場する、古代ギリシアの政治家、軍人である。強敵ペルシアとの二度に渡る戦争に勝利している。マラトンの戦い、サラミスの戦いである。とりわけ、後者は、海戦である。陸上では、兵力の違いから到底勝ち目は無いと考え、アテネ市民を納得させ、マラトンの戦い以後、10年でアテネを海軍国にした。その結果の勝利であった。
古代ギリシアは、ペルシアのように王国ではない。都市国家を形成し、その中で政治が行われ、互いに戦火を交えることもあった。しかも、一つの都市国家の中にも階層が別れ、政治の不安定さもあった。民主政治を生み出したと言われているが、いつも意見の対立があり、争いが絶えなかった。その中で、陶片追放という決まりがあり、市民の多数が好ましくないと思えば、英雄も追放される。テミストクレスも例外ではなかった。陶片追放というのは、現代の選挙とも違う。一人の人間が長く王のように政治権力を持つことをアテネ人は嫌った。
テミストクレスは、救国の英雄ながら、晩年は、敵国ペルシアに亡命し、しかも政治家として過ごした。一説には、自殺説もあるが『ギリシア人の物語』ではそうなっていない。著者は、狡猾さということより、先見性をこの人物に感じ取っている。


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