2016年01月20日
スパルタ教育
石原慎太郎に同名の著書がある。古代ギリシャは、都市国家であった。その中に、スパルタがある。ドーリア民族という征服者によって建国された。征服された原住民は、市民権はなかった。約1万人の征服者(スパルタ人)の下に23万人という被征服者が従属する国家として古代ギリシャのアテネと並ぶ強国として存在した。
スパルタは、市街地周辺に農地があり、自給自足ができた。鎖国と言えるかどうかは定かではないが、他の都市国家と交易しなくても国を保つことができた。しかし、非常時に備え、軍事国家の道を選んだ。そのために、スパルタ人は体を鍛え、屈強な軍隊を持った。
男子にはとりわけ厳しい教育と軍事訓練がなされ、60歳までは、兵役が課せられた。
日本では、織田信長の時代「人生50年」と言われ、平均寿命は、もっと若かったと思われるが、スパルタ人はこの時代にあって長命であったことは、驚かされる。それよりも脅かされるのは、障害を持ったり、病弱であった男子は殺されたという。児童福祉などという発想は無い。日本の武士道というものとも違う。ヨーロッパの騎士道とも違う。両親の悲しみなどという現代人の発想は、通じない世界である。
Posted by okina-ogi at 12:01│Comments(0)
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