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2016年04月08日

京都ぎらい』 井上章一著 朝日新書 760円(税別)



大学の恩師のお宅に泊めていただき、「帰りの列車の中ででも読みなさい」と渡されたのがこの本である。理由は、話されなかったが、最近出版された本のようである。著者は、どこかで見た覚えがある。京大の建築学科を卒業しているが、文筆家と言ったほうが良い。
関西圏では売れているらしい。本人は、京都人とは思っていないから、自虐的京都論ではない。著者から見ると、京都人というのは、京都市の限られた地域のようである。洛中というのがそれにあたる。この人達には一種の中華思想があるという。
 現在の行政区では、著者の生まれた嵯峨も京都市である。しかし洛中の人は、京都人ではないと思っている。それに、皮肉とユーモアを加えて反撃している。潜在的な攘夷思想を感じている、京都周辺の地域に住む人の共感を呼んだのであろう。
 ただ、京都を多面的に知るには好著だと思う。東人(あずまびと)として京都の洛中(西陣)に大学時代を過ごした経験のあるものには、実感できる部分もある。また、お寺の存在は、京都の経済に当然ながら大きな影響力を持っていると再認識した。著者の生まれた、嵯峨は、南朝のゆかりの地であることも。


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京都ぎらい』 井上章一著 朝日新書 760円(税別)
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