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2016年05月28日

雑誌『サライ』 小学館 700円



今年は、宮沢賢治生誕120年の年にあたる。賢治に関わる企画が目に付く。『サライ』6月号に、宮沢賢治の特集が載っている。普段買わない雑誌だが、購入して読んだ。正直、宮沢賢治の詩や、童話を深く理解できていないが、その生き方になぜか惹かれるのである。宗教学者の山折哲雄が、宮沢賢治の世界を鋭く解説している。有名な『雨ニモマケズ』についてである。
賢治が思いつくままに書き付けた、手帳の写真が載っている。最後には、日蓮宗のお題目が書かれている。37歳で亡くなる2年前に書かれたというが、病弱な身に迫る死を意識しながらの生き様が素直に表現されている。
農学校の教師でもあり、科学的な素養があった人であるが、命に対する深いいたわりの心が強い。社会に対し、人に対し、動物に対し、植物に対し、石に対し、宇宙に対し広がっていく。賢治の世界が、4次元的といわれる所以である。山折哲雄は、賢治が「風」に関心を持っていることを指摘している。アニミズムの世界にも通ずるという。この点に痛く共感した。
これは余談であるが、賢治はベジタリアンだったと指摘している人がいる。同じ6月号の特集で「肉で長生き」が載っている。なんとも、皮肉な組み合わせになっている。


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