☆☆☆荻原悦雄のフェイスブックはこちらをクリック。旅行記、書評を書き綴っています。☆☆☆

2016年06月29日

生活保護について考える

総務省の生活保護の実態調査の状況をみると、生活保護受給者は200万人を超え、とりわけ高齢者世帯が多い。家族間の扶養という絆が細くなっているのと、労働力人口年齢に十分働けなかったり、年金加入が不十分だったりした人が、高齢になった時、生活保護に頼らざるを得ない状況になっている。
憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活」を実現するための最大のセーフティーネットであることは認めるが、財源になるのは税なのだから、生活保護受給者が増加する流れを変える必要があるのではないかと考えるのは国民的課題ともいえる。
日本経済が上向き、雇用が維持され、待遇も改善されれば、生活保護の受給者も減少することは、高度成長の時代がそうした流れを生んだことは事実だが、アベノミクスが苦戦しているように容易ではない。雇用形態で低賃金に苦しんでいる若者も多い。年金加入も満足に出来ていない人も多いだろう。高齢者になった時、十分な年金を受給できないことは明らかである。
老齢基礎年金に対する、税の負担は半分になった。しかし毎月の保険料は、16000円を越える。40年間満額で80万円弱である。これでは、健康で文化的な最低限度の生活は無理である。さて、どうしたものかと考えるが、良い知恵は浮かばない。制度には、限界がある。暮らし方を変えるか、労働意欲を持ち、職業に拘らず収入の道を見つけるしかない。


同じカテゴリー(日常・雑感)の記事画像
俳人村上鬼城
『高浜虚子句集』より(浮葉)
俳句自選(金木犀)
俳句自選(秋明菊)
「近代の秀句」水原秋櫻子より(鮠)
俳句自選(百日紅)
同じカテゴリー(日常・雑感)の記事
 閑話休題⑥ (2023-10-07 19:10)
 閑話休題⑤ (2023-10-06 10:22)
 閑話休題④ (2023-10-05 11:46)
 閑話休題③ (2023-10-04 11:38)
 閑話休題② (2023-10-03 18:25)
 閑話休題① (2023-10-02 16:35)

Posted by okina-ogi at 16:34│Comments(0)日常・雑感
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
生活保護について考える
    コメント(0)